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【F1第2戦ベスト5ドライバー】帰ってきたハミルトン/ベテランのような19歳アントネッリ/報われつつあるガスリー
2026年3月18日
長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、各グランプリウイークエンドのドライバーたちの戦いを詳細にチェックし、独自の評価によりベスト5のドライバーを選出する。今回は2026年第2戦中国GPの戦いを振り返った。
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■ベテランさながらの走りでアントネッリが初のポール・トゥ・ウイン
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス):スプリント予選2番手/スプリント5位/予選1番手/決勝1位

アンドレア・キミ・アントネッリの上海での週末は決して完璧ではなかったが、日曜日の圧巻のパフォーマンスで最終的に完璧な結果を手にした。金曜日はジョージ・ラッセルのペースにやや及ばず、スプリントではまたしてもスタートに失敗。さらにオープニングラップでアイザック・ハジャーに追突してしまい、その代償としてペナルティを科され、問題を自ら大きくしてしまった。
しかしその後のアントネッリは非の打ちどころがなかった。わずか3周で3つのポジションを取り戻してスプリントを5位で終えると、土曜日には自身初のポールポジションを獲得し、日曜日のメインレースでは圧倒的なパフォーマンスを披露した。
スタートでは、唯一の脅威であるラッセルを巧みに抑える賢さを見せ、ルイス・ハミルトンに先行されても動じなかった。中国ではメルセデスの方がフェラーリよりはるかに速いと理解していたからだ。2周目の終わりにトップへ立つと、アントネッリはベテランさながらの走りでライバルたちをオーバーテイクモードに入らせず、同時にタイヤも良い状態に保ち続けた。
リスタートでも完璧な走りを見せ、ラッセルが2番手に上がってきても難なく引き離し、すべてのライバルを完全にコントロールしていることを示した。19歳のドライバーとしては、まさに見事というほかない。
■フェラーリ入りの準備ができているベアマン
オリバー・ベアマン(ハース):スプリント予選9番手/スプリント8位/予選10番手/決勝5位

オリバー・ベアマンは、フレデリック・バスールに、すべてのチーム代表が羨むような悩みをもたらし始めている。ハミルトンが失望の2025年シーズンを送ったことで、若きベアマンは今年、世界中が見守るなかで、来季フェラーリのシートをかけたオーディションを受けているような状況になった。そしてベアマンは、立派に結果を出し続けている。
上海でもベアマンはチームメイトより速かった。2回の予選のどちらもQ3進出を果たし、レースでは2回ともポイントを獲得した。エステバン・オコンはQ2を突破できず、ノーポイントに終わっている。ベアマンのパフォーマンスは全体的に素晴らしかったが、特にレースで見せたスピードと安定性は、来年シャルル・ルクレールのチームメイトとしてステップアップする準備ができていることを改めて示していた。
日曜決勝では、オープニングラップでハジャーがスピンした影響で遅れを取ったベアマンだが、セーフティカー前後を通して一切ミスをすることなく追い上げ、わずか21周で5番手まで浮上した。その後は、4度のチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンを25周にわたり抑え込み、フェルスタッペンがリタイアするまでその位置を守った。さらにレース終盤はガスリーの追撃も封じた。
FIA F2時代のチームメイトだったアントネッリと同じく、ベアマンも、勝てるマシンさえ与えられれば勝利をつかむ能力があるということを示唆する、見事なパフォーマンスを披露した。
■手ごわい僚友に勝ち、今もトップレベルのハミルトン
ルイス・ハミルトン(フェラーリ):スプリント予選4番手/スプリント3位/予選3番手/決勝3位

ルイス・ハミルトンが帰ってきた! 2025年シーズン後半にはほとんどのグランプリで精彩を欠いていた7度の世界王者が、今は最高の状態を取り戻し、非常に高いモチベーションでシーズンをスタートしたようだ。
昨年、スプリントで勝利し、昨シーズン唯一の成功を収めた上海で、ハミルトンは今年も好調さを見せ、2回の予選でルクレールに勝ってみせた。土曜日のスプリントでは、序盤5周にわたりラッセルとトップを争った。しかしその過程でタイヤを使い過ぎてしまい、最終的にはルクレールが2位に入り、ハミルトンは3位に落ち着いた。
しかし日曜日はハミルトンが上回った。素晴らしいスタートでトップに立ったが、アントネッリが速すぎて抑え続けることができないと悟ると、ハミルトンは賢明にも無理に争わなかった。
その後のルクレールとのバトルは、週末のハイライトの一つだった。ふたりは全力で戦いながらも、完全にフェアな戦いを繰り広げた。
最終的にルクレールの前でフィニッシュしたことで、ハミルトンはチーム内での評価を高め、自分は健在であると世界に向けて証明することができ、活力がみなぎる状態で中国を後にすることができたはずだ。直接対決でルクレールに勝つことは容易ではない。それをやってのけたことは、ハミルトンが今もなおトップレベルにいることを示している。
■2025年の忍耐が報われつつあるガスリー
ピエール・ガスリー(アルピーヌ):スプリント予選7番手/スプリント11位/予選7番手/決勝6位

ピエール・ガスリーはついに、昨年の犠牲に対する見返りを受け取り始めている。アルピーヌは2025年型マシンの開発を早々に断念し、すべてのリソースを2026年型A526に投入する決断を下した。その成果が表れ始めているのだ。
メルボルンでは期待外れの結果に終わった。高速域でのアンダーステアが大きな弱点となり、ガスリーはなんとか1ポイントをつかむにとどまった。しかし上海では本領を発揮し、スプリントとメインレースの両方の予選で7番手を獲得した。どちらの予選でもレッドブルの2台を上回り、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン勢にのみ先行を許した形で、ある意味では、ガスリーにとって、2度ポールポジションを獲得したともいえる結果だ。
スプリントは思うようにいかなかった。スタートで1つ順位を上げたものの、5周目までに10番手に落ちてしまい、セーフティカー導入も不運だった。タイヤの温度を上げるのに再び苦労し、最終的に11位に終わった。
しかし、メインレースではより優れたパフォーマンスを見せた。マクラーレン2台の離脱によって得た5番手を、力強いスタートで守った後、またもやセーフティカー後に順位を落とした。A526はタイヤを素早く温めるのが苦手なようで、22周目には10位まで後退した。
それでも冷静さを保ったガスリーは、古いタイヤのライバルたちを次々と捉え、フェルスタッペンにも迫り、フェルスタッペンがリタイアしたため、6番手に上がった。前を行くベアマンを追ったが、2.3秒差で届かず。ガスリーは、2戦を終えて9ポイントを獲得。これは、2025年全体のポイントの半分に近い点数だ。
■不運に見舞われたが、ダメージを最小限に抑えたラッセル
ジョージ・ラッセル(メルセデス):スプリント予選1番手/スプリント1位/予選2番手/決勝2位

選手権リーダーであるジョージ・ラッセルの勢いは、上海では技術的トラブルとスタートの失敗が重なり、やや失速する形となった。
スプリントでは圧倒的だった。スプリント予選を支配し、スプリント序盤5周でハミルトンと激しい争いを繰り広げた末にトップに立ち、追い上げてきたルクレールをわずか0.674秒差で抑え切った。
しかしメインの予選は、困難なものとなった。Q1とQ2ではトップに立てず、Q2ではフロントウイングが損傷していると不満を訴えていた。そして最悪の出来事はQ3開始時に起きた。パワーユニットがコース上で停止し、その後ピットでも2度同じ症状が出たのだ。ポールポジションへのアタックは実質1回しかなく、タイヤもバッテリーも理想的な状態ではなかった。それでも2番手を獲得したのは、十分評価できる結果だ。
決勝ではアントネッリがトップを独走する一方、スタートでチームメイトに出し抜かれたラッセルは、その後30周にわたりフェラーリ2台と戦うことになった。ようやく2番手に上がった時には、チームメイトはすでに手の届かないところにいた。そのため、ラッセルにとっては、今回は2位が最善の結果だった。
ラッセルはランキング首位を4ポイント差で守り抜いた。まさに今回は、ダメージリミテーションに成功したレースと言えるだろう。
(Text : Luis Vasconcelos)
関連ニュース
| 1位 | ジョージ・ラッセル | 51 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 47 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 34 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 33 |
| 5位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 6位 | ランド・ノリス | 15 |
| 7位 | ピエール・ガスリー | 9 |
| 8位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 9位 | リアム・ローソン | 8 |
| 10位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 98 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 67 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 18 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 17 |
| 5位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 12 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 12 |
| 7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


