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FIA、エネルギー不足問題でF1パワーユニット規則修正の可能性を否定せず。特殊な充電方法『スーパークリッピング』の最大活用も

2026年3月2日

 FIAは、早ければ2026年F1世界選手権第3戦の日本GPまでに、パワーユニット(PU)に関するF1テクニカル・レギュレーションへ変更を加える可能性を排除していない。連盟のシングルシーター部門ディレクターであるニコラス・トンバジスは、バーレーンでの最後のプレシーズンテスト終了後に行われた会見でこれを認めている。また、FIAは、2月28日に、「エネルギーマネジメントに関するさらなる評価および技術的チェックは、現在も継続中である」とのコメントを発表した。

■エネルギー不足への懸念。開幕後の規則変更もあり得る

 複数のパワーユニット・マニュファクチャラーが、許容されている最大バッテリー展開量に達することに苦労しており、さらにすべてのチームが安全性の問題に直面している状況について、トンバジスは、「調整が必要になる可能性があることは十分に認識している」と認めた。そして「この件については、チームやパワーユニット・マニュファクチャラー、そしてドライバーたちとも、長い間オープンに議論してきた」と付け加えた。


 トンバジスは、「競技としてルールを調整するために取り得る手段はいくつかある」と自信を示しつつ、マニュファクチャラーにとっては「システムそのものを変更する必要はなく、あくまでその運用方法に関わるものになる」と明確にした。


「もちろん、パワーユニットのエンジニアに言わせれば、『それではデューティーサイクルが少し変わる。もし事前に分かっていれば、多少違うやり方を取ったかもしれない』と言うだろうが」


「基本的に、各車は電気エネルギー量の面で異なるレベルにあり、その展開方法がこうした問題の一部に影響している。現状が悲観すべき状況だとは思っていない。意見を踏まえて何らかの調整が必要であれば、スポーツ全体として集団で議論し、必要な措置を取る」

2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)で行われたスタート練習

 シーズン開幕前に変更が行われることはないと強調したうえで、トンバジスは、「テストでは実際にレースをしているわけではないため、最初の真の試練は開幕戦になる。私たちは進みながら学んでいる」と語った。そして「こうした変更にはある程度の議論が必要である。数週間の議論が必要になるかもしれないし、ガバナンス手続きも経なければならない。例えばオーストラリアと中国の間に実施される可能性は低い。しかし何カ月も先という話でもない」と締めくくった。

■バーレーンテストで検証された『スーパークリッピング』の上限引き上げ

 提案されている解決策のひとつは、瞬時に展開できるバッテリー出力を引き下げることだ。すべてのパワーユニットがラップ全体を通じて電力を展開でき、ストレートの途中でエネルギー切れを起こさないことが、その狙いだ。もし前走車が電力を失って減速し、全開で走っていた後続車のドライバーがそれに反応する時間がなければ、重大な安全問題につながりかねないからである。


 チーム側もその点を認識している。だが、最も効率的なパワーユニットを持つチームが自らの優位性を削ぐ変更に消極的なのは当然のことだろう。


 それでもバーレーンでの最終テストでは、FIAの要請に応じてすべてのチームが各種の解決策を試した。


 そのアイデアに関連するのが、2026年F1マシンの充電方法のひとつである『スーパークリッピング』という手法である。スーパークリッピングとは、ストレートの終わりでまだ全開走行の際にエネルギー回生を行うことだ。


 MGU-Kは、ブレーキング時、フルフロットルでない時、リフト&コーストを行っている時に加えて、スーパークリッピングによっても、エネルギーを回収してバッテリーを充電する。スーパークリッピングによって回生できるエネルギーは規則で制限されており、MGU-Kの出力はフル出力の350kWではなく250kWまでに制限されている。


 直後を走るドライバーにとって危険になり得るリフト&コーストの代わりに、スーパークリッピングでより大きなエネルギーを回収できるようにするという案が出ており、バーレーンでは、スーパークリッピングを200kW、250kW、350kWと段階的に試すテストが行われた。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン 2日目) ランド・ノリス(マクラーレン)

 マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、「スーパークリッピングを350kWに引き上げる可能性をテストした」と認めた。


「スーパークリッピングとは、ドライバーがフルスロットルであっても電動モーターが回生を開始する状態を指す。現時点では250kWに制限されているが、ドライバーがフルスロットルのままで350kWを回生できる条件はすべて整っている。つまり、ドライバーが350kWを回生するためにリフト&コーストを行う必要はなくなるということだ」



(GrandPrix.com)


レース

3/6(金) フリー走行1回目 10:30〜11:30
フリー走行2回目 14:00〜15:00
3/7(土) フリー走行3回目 10:30〜11:30
予選 14:00〜
3/8(日) 決勝 13:00〜


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位ランド・ノリス423
2位マックス・フェルスタッペン421
3位オスカー・ピアストリ410
4位ジョージ・ラッセル319
5位シャルル・ルクレール242
6位ルイス・ハミルトン156
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位フェルナンド・アロンソ56

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム833
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム469
3位オラクル・レッドブル・レーシング451
4位スクーデリア・フェラーリHP398
5位アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム89
8位マネーグラム・ハースF1チーム79
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー70
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第1戦オーストラリアGP 3/8
第2戦中国GP 3/15
第3戦日本GP 3/29
第4戦バーレーンGP 4/12
第5戦サウジアラビアGP 4/19
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