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【特集:2026年F1パワーユニットの変革ポイント(2)】性能差別化の鍵は内燃エンジンにあり/開幕直前までもつれた圧縮比問題

2026年2月22日

 2026年シーズン、F1に新たに導入されたパワーユニット(PU)は、具体的にどのような変化が施され、チームの戦いにどういう影響をおよぼすのか。F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが解説する。

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 2026年のF1では、空力やタイヤと同じレベルで、エネルギー管理がパフォーマンスの中心になる


 つまり1周の中で、
・バッテリー残量
・回収量
・戦略
・相手との位置関係
によって、選べるシナリオが常に変化するのだ。それでも、ハイブリッド関連は規則で厳しく制限されているため、各メーカーが差をつけられる余地は主に内燃エンジンに残されている。


 2026年以降にも1.6リッターV6ターボという基本構成は維持されるが、大きな変化がある。燃料搭載量が110kgから70kgへと大幅に減るのだ。燃料消費量は3分の1以上削減されることになり、さらに車両の最低重量も30kg軽くなる。これによりスタートやタイヤ管理にも影響が出る。


 また、MGU-Hがなくなったことで、エンジンのVバンク内部には大きなスペースが生まれる。2014年にメルセデスが導入した分離型ターボ構成は認められなくなり、ターボはエンジン後方に配置される可能性が高い。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン 2日目) ジョージ・ラッセル(メルセデス)

■内燃エンジンの重要性

 各メーカーが差をつけられる余地は主に内燃エンジンにあることについて、ホンダ・レーシング(HRC)のF1パワーユニット開発責任者である角田哲史LPLは、こう説明する。


「最も差が出る可能性が高いのは、内燃エンジンです。どれだけの出力を引き出せるか、新燃料と組み合わせていかに高性能を達成するかが極めて重要になるでしょう」


 燃焼効率、熱管理、燃料との相性――こうした要素が性能差を生むということだ。レッドブル・パワートレインズのテクニカルディレクター、ベン・ホジキンソンも、内燃エンジンの重要性に言及している。


「エネルギー回収システムERS側では、どのメーカーも99%近い効率に到達するはずだ。だが内燃エンジンはまだ改善の余地が大きい」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン 2日目) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

■圧縮比という新たな戦場

 圧縮比は、18:1だった制限が16:1に変更された。検査は常温で行われるが、実際の運転状態では熱膨張によりさらに高くなる。メルセデスが、特殊な素材や製造技術によってさらに高い実効圧縮比を実現しているといわれるが、詳細は不明だ。


 レース条件下で18:1で作動する場合、そのアドバンテージは1周あたり約0.3秒との推定も出ている。ライバルたちは検査方法の変更などの対処をFIAに求め、その結果、新たな検査規則を取り入れるかどうかについて、投票が行われることになった。


 2026年F1の最大の課題は、複雑になった部分を、いかに観客に理解しやすく見せるかだ。それができてこそ、新時代のF1はスポーツとして、そしてエンターテインメントとして成功するだろう。

2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)で行われたスタート練習


(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


レース

3/6(金) フリー走行1回目 10:30〜11:30
フリー走行2回目 14:00〜15:00
3/7(土) フリー走行3回目 10:30〜11:30
予選 14:00〜
3/8(日) 決勝 13:00〜


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位ランド・ノリス423
2位マックス・フェルスタッペン421
3位オスカー・ピアストリ410
4位ジョージ・ラッセル319
5位シャルル・ルクレール242
6位ルイス・ハミルトン156
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位フェルナンド・アロンソ56

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム833
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム469
3位オラクル・レッドブル・レーシング451
4位スクーデリア・フェラーリHP398
5位アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム89
8位マネーグラム・ハースF1チーム79
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー70
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第1戦オーストラリアGP 3/8
第2戦中国GP 3/15
第3戦日本GP 3/29
第4戦バーレーンGP 4/12
第5戦サウジアラビアGP 4/19
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