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FIA、F1エンジン圧縮比問題は想定外と示唆「リザルトに抗議がなされる混乱を避けるため、開幕前に解決したい」
2026年2月11日
FIAのシングルシーター部門ディレクターであるニコラス・トンバジスは、F1の2026年シーズンを開幕直後から揺るがす可能性のあるパワーユニット(PU)を巡る論争について、そのいくつかの側面を明らかにした。ただし、開幕戦オーストラリアGPにおいて抗議が提出されることなく平穏が保たれるよう、FIAが具体的に何を行うのかについては、明確にしなかった。
2026年にはエンジンの圧縮比の上限がこれまでの18:1から16:1に引き下げられる。この規則を順守しているかどうかの検査は常温状態で行われるが、メルセデスとレッドブルは、コース走行時、エンジンが高温になった時だけ上限を上回る仕組みを考え出したといわれている。
他のパワーユニットマニュファクチャラーは、メルセデスらが規則の抜け穴を利用して優位性を得ることを防ぐための措置をFIAに対して求めている。

今回、FIAが新技術の仕組みを説明するために配信した動画の中で、トンバジスは、メルセデスが達成したと考えられている高い圧縮比にも言及、「その数値が非常に高い、このような超高度なエンジンを設計することは極めて複雑である」と述べた。
またトンバジスは、2026年に圧縮比を引き下げた背景についても触れた。
「当初、我々はこれらの規則によって新規参入者を呼び込むことを目指しており、その点ではかなり成功してきた。現在、パワーユニットマニュファクチャラーは5社参戦しており、さらに1社が参入予定である。もしこうした変更を行っていなければ、今ごろはおそらく2社しか存在せず、それは問題だっただろう」
2026年から、F1パワーユニットマニュファクチャラーとしてレッドブル・フォードとアウディが新規参入し、キャデラックも参戦計画のもとで準備を進めている。


「これらの新規参入者は、既存マニュファクチャラーに比べて大きく遅れた状態からスタートしている。そのため、彼らが公平な競争条件でこのスポーツに加われるよう、何らかの仕組みを設ける必要があった。そうでなければ、あまりにも大きく立ち遅れてしまったはずだ」とトンバジスは語った。
「コストキャップや各種制限がある以上、彼らは常に追いつくのに苦労していただろう。彼らにとっては極めて大きな挑戦になる。それは決して簡単な仕事ではない。だからこそ、彼らが参入する条件の一部として、いくつかの簡素化やコスト削減を行う必要があり、圧縮比もその一つだった」
この規則の詳細について、トンバジスは次のように結論づけている。
「かつての18:1という制限から16:1に変更した理由の1つがこれである。率直に言って、以前の18:1という上限は、ほとんど到達不可能で、事実上の上限とは言えなかった。16:1は、ある種の妥協点である」
FIA技術部門としては、圧縮比をさらに高いレベルで作動させる方法を見つけ出すマニュファクチャラーが出てくることを想定していなかったのは明らかだ。トンバジスは、「エンジニアたちは非常に賢く、優位性を追及している。その結果、エンジンが高温で作動しているときに、圧縮比を潜在的に高める方法を見つけた者もいる。それが、現在我々が議論している点だ」と認めた。
具体的な対応スケジュールについては明言しなかったものの、トンバジスは「これらの問題をどのように解決するかについて、多くの時間を費やして議論してきた。我々の意図は、シーズン開幕前にそれを解決することだ」と付け加えた。
「我々は論争を望んでいない。人々には、法廷やスチュワードルームではなく、サーキット上で競い合ってほしい。我々はそのために、今まさに取り組んでいる」
(GrandPrix.com)
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