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【F1チームパートナー図鑑/メルセデス編】日本のエンドレスがブレーキフルードを供給

2026年1月24日

 2026年シーズンのF1マシンカラーリング発表ラッシュが本格化し、新シーズンの開幕が刻々と迫るなか、ここではF1チームパートナー図鑑と題し、2026年シーズンに参戦する全11チームのパートナー/スポンサー企業を順次紹介していく。


 第5回目となる今回は、現地時間1月22日に2026年型マシン『W17・Eパフォーマンス』のレンダリング画像を公開したメルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム。なお、本稿はマシンカラーリング発表時点のチームリリース、公式サイト等でロゴ提示の確認がとれた企業のみ掲載している。

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ペトロナス/PETRONAS(タイトルパートナー)

 チームのタイトル&テクニカルパートナーであるペトロナスは、2026年の新規定に対応した100パーセント持続可能燃料と、高出力化する電気系を支える冷却液や潤滑油を独占供給する。1974年創業のマレーシア国営石油会社である同社は、資源管理から精製まで行う巨大企業であり、F1を通じ次世代の脱炭素技術を世界に示すとしている。

イネオス/INEOS(プリンシパルパートナー)

 1999年にイギリスで創業。同社のオーナーであるジム・ラットクリフはメルセデスF1の株式のうち3分の1を保有するチーム共同オーナーでもある。既存事業の買収で急成長した世界最大級の化学メーカーで、軽量化と脱炭素を両立するサステナブル・カーボンファイバーや高性能化学素材を提供し、メルセデスF1のマシンの骨格を支える。

マイクロソフト/Microsoft(プリンシパルパートナー)

 1975年創業の同社はビル・ゲイツらが設立したIT大手。前年まではアルピーヌF1のパートナーを務めていた。チーム運営の中核にAIとAzure(アジュール)クラウドを提供し、新規定マシンの開発やレース戦略に活かされるという。2026年はクラウドストライクと手を携え、データの『活用と保護』を両立させながら勝利を狙う。

クラウドストライク/CrowdStrike

 2011年に元マカフィー幹部らが創業したクラウドワークスは、マイクロソフトのAI・クラウド基盤や開発データをサイバー攻撃から保護する。同社のジョージ・カーツCEOは、メルセデスF1共同オーナーのひとり(ダイムラー社、トト・ウォルフ、ラットクリフに次ぐ4番目)でもある。

2026年仕様のレーシングスーツを着用するジョージ・ラッセル&アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2026年仕様のレーシングスーツを着用するジョージ・ラッセル&アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

アディダス/adidas

 1949年に創業したドイツ・バイエルン州に本拠を置く世界有数のスポーツブランド。公式アパレルパートナーとして、チーム専用のパフォーマンスウェアを共同開発・提供するほか、一般顧客向けのレプリカウェアを販売し、チームとファンの一体化を図る。

スナップドラゴン/Snapdragon

 AI搭載PCや次世代通信技術を提供して工場のスマート化と現場の解析力を強化。1985年にアーウィン・ジェイコブスら元大学教授陣により創業されたクアルコム社のブランドで、モバイル通信の標準を築いた技術力を武器にF1マシンの開発効率を高める。

チームビューワー/TeamViewer

 2005年にドイツで設立されたリモート接続の大手企業。メルセデスF1へ向けて専用プラットフォームを提供し、サーキットと本拠地を繋いだ膨大な走行データや戦略情報の共有を支える。また、24時間体制でシミュレーターやガレージの遠隔運用を支えており、チームの業務効率化に貢献している。

ソレラ/SOLERA

 車両ライフサイクル管理ソフトを提供し、新規定車両の膨大なパーツ管理やガレージ運営をデジタル化して効率を高める。2005年にトニー・アクィラが創業した同社は、AIとデータを武器に自動車・保険業界を革新したIT企業でありメルセデスF1のDX推進の要となる存在だ。

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ/HPE

 1939年創業のHP(ヒューレット・パッカード)から分社したHPEは法人向けITインフラを手がける。メルセデスF1に超高速の計算処理(HPC)を提供し、空力解析などの複雑なシミュレーションを支援。エッジからクラウドまでを繋ぐ最新技術で、サーキットでのマシン性能向上に貢献する。

UBS

 1862年創業のスイス・ユニオン銀行(Union Bank of Switzerland)を源流とし、1998年の合併で誕生したスイス最大の金融グループ。グローバルな財務・ビジネス知見を提供し、新規定への投資やチームの経済的成長を支える。

メルセデスの2026年型マシン『W17』のレンダリング画像
メルセデスの2026年型マシン『W17』のレンダリング画像

メタAI/Meta AI

 2004年にマーク・ザッカーバーグらが創業した同社は、SNSからAI・仮想空間へと進化を遂げた巨人。Llama(ラマ)ベースのAI解析やスマートグラス技術を提供し、現場の意思決定とファン体験を革新する。マイクロソフトのAzureと並んでチームの知能化を加速させる。

ヌー/nu

 銀行での煩雑な体験の打破を目指し、2013年にブラジルで創業された世界最大級のデジタル銀行。デジタル金融の知見を提供し、ラテンアメリカを中心にメルセデスF1のファン拡大とブランド強化を担う。

ワッツアップ/WhatsApp

 2009年に元ヤフー社員らが創業した同社は、世界20億人が利用するメッセージングアプリ。安全なリアルタイム通信インフラを提供し、現場と工場の連携を加速させる。メタAIと連携し、メルセデスF1のファンへ直接的な情報発信や限定体験を提供する。

エスエーピー/SAP

 1972年に元IBMエンジニアらがドイツで創業した同社は、世界的に基幹システムを提供するIT企業。予算制限や二酸化炭素排出量規制が厳格化するなか、クラウドERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)と持続可能性管理ツールを提供して、マシンの開発コストと物流を最適化。経営面からメルセデスF1をサポートする。

G42

 2018年にアブダビで設立された同社は国家主導で急成長したAIの巨人。AI・ビッグデータ解析プラットフォームを提供し、レース戦略の精度向上と開発プロセスの最適化を支援。マイクロソフトと提携し、人間の直感を補完するAIによる意思決定をメルセデスF1に提供する。

シグニファイ/Signify

 1891年にオランダで創業したフィリップス・ライティングを源流とする世界最大級の照明メーカー。時差や夜間作業に挑むチームの集中力を光による体調管理技術で支える。省エネLED技術を通じて、スタッフのパフォーマンスを光の技術で最大化する。

メルセデスの2026年F1マシンW17
メルセデスが2026年F1マシンW17のシェイクダウンを実施(ジョージ・ラッセル)

マリオット・ボンヴォイ/MARRIOTT BONVOY

 1927年にアメリカで創業した世界最大級のホテルグループ、マリオット・インターナショナルの旅行プラットフォーム。世界規模の宿泊インフラと極上のホスピタリティを通じ、チームスタッフへ安らぎと最高の環境を提供。ファンとの絆を深める限定体験モーメンツも展開する。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ/AMD

 1969年にジェリー・サンダースらが米国で創業し、リサ・スーCEOのもとで復活を遂げた半導体大手。高性能CPUであるEPYCプロセッサを提供し、メルセデスF1の新規定車両の複雑な空力解析(CFD)を劇的に高速化するとともに、予算制限下での効率的な車両開発を計算力の面から支える。

アインヘル/Einhell

 1964年にドイツで創業した同社はDIYとプロを繋ぐ電子工具・園芸器具メーカー。350種類のツールで使用できる共通バッテリー基盤『Power X-Change』を用いたコードレス工具(インパクトレンチやブロワー)を提供し、ピットや工場での作業スピードを最大化。1分1秒を争う現場の車両整備を支える。

IWCシャフハウゼン/IWC SCHAFFHAUSEN

 1868年にスイスで創業した同社は、精密工学と機能美を融合させた高級時計メーカー。2013年よりメルセデスF1の公式パートナーとして、チタンなどの先端素材を用いた精密な腕時計をチームスタッフへ提供し、1000分の1秒を争う現場のタイムマネジメントに貢献する。

アコーディス/AKKODiS

 2022年にITとエンジニアリングの巨頭が統合して誕生した同社は、スイス・アデコグループの技術中核。5万人のデジタルエキスパートが高度なエンジニアリング知見とデジタル技術を提供し、新規定車両のソフトウェア開発やメルセデスF1のDXを推進する。

シャーウィン・ウィリアムズ/SHERWIN WILLIAMS

 1866年にアメリカで創業した世界シェア1位を誇る塗料・コーティング材メーカー。超軽量・低摩擦のコーティング技術を提供し、車両の軽量化と空力性能の向上を両立させる。150年以上の革新の歴史を武器に、美しいシルバーの輝きとコンマ数秒を削る機能性を塗膜で支える。

メルセデスの2026年型マシン『W17』のレンダリング画像
メルセデスの2026年型マシン『W17』のレンダリング画像

ナスダック/Nasdaq

 1971年に世界初の電子証券取引所として創業したNasdaq(全米証券業協会)。ニューヨーク・タイムズスクエアに位置するNASDAQマーケットサイト(7階建てビル外壁の巨大LEDスクリーンが特徴)を活用した広報支援とビジネス展開を提供する。

ペプシコ/PepsiCo

 1898年に米国で創業した同社は『ペプシ』をはじめとした飲料やスナックを販売。メルセデスF1のドライバーにはGSSI(スポーツ科学研究所)による精密な給水戦略を提供。また、スポーツ飲料の『ゲータレード』、エナジー飲料の『スティング』、コーンスナックの『ドリトス』を使ったファンイベントも実施。

エンドレス/ENDLESS(チームサプライヤー)

 1986年に長野県で創業した日本のブレーキメーカー。同社製品のヨーロッパでの販売および技術センターとして活動するエンドレス・ブレーキ・テクノロジー・ヨーロッパが公式チームサプライヤーとして複数年契約を結んでおり、2026年もメルセデスF1にブレーキフルード『RF-650』を供給する。新規定下におけるメカニカルブレーキと回生ブレーキの高度な調和を実現するため、摩材技術やフルードの最適化で支える。

エンドレスが販売するブレーキフルード『RF-650』

ピレリ/Pirelli(F1ワンメイクタイヤ供給/チームサプライヤー)

 1872年に創設されたイタリア・ミラノに本拠を置くタイヤメーカー。2011年からF1へタイヤをワンメイク供給。F1だけでなく、サポートレースであるFIA F2/FIA F3にもタイヤをワンメイク供給中だ。市販タイヤでも2024年の売上高ベースは世界5位のシェアを誇っている。

マウス/Mous(チームサプライヤー)

 2014年に英国ロンドンで創業したアクセサリーブランド。過激な落下テストをものともしない、独自の衝撃吸収技術を搭載したバックパックやスマホケースをドライバーやエンジニアへ提供。世界を転戦するチームの精密機器を物理的ダメージから守る。

ベターアップ/BetterUp(地域パートナー)

 2013年にアメリカで創業した同社は英国ヘンリー王子が最高インパクト責任者(Chief Impact Officer)として参画するメンタルケアのユニコーン企業(急成長スタートアップ企業)。AIと行動科学を融合させたモバイルによるバーチャルコーチング/メンタルコーチングを提供し、日々プレッシャーを受けるドライバーやエンジニアの精神的回復力と決断力を高める。


(執筆:石井功次郎)



(Text:Kojiro Ishii)


レース

3/6(金) フリー走行1回目 10:30〜11:30
フリー走行2回目 14:00〜15:00
3/7(土) フリー走行3回目 10:30〜11:30
予選 14:00〜
3/8(日) 決勝 13:00〜


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位ランド・ノリス423
2位マックス・フェルスタッペン421
3位オスカー・ピアストリ410
4位ジョージ・ラッセル319
5位シャルル・ルクレール242
6位ルイス・ハミルトン156
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位フェルナンド・アロンソ56

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム833
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム469
3位オラクル・レッドブル・レーシング451
4位スクーデリア・フェラーリHP398
5位アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム89
8位マネーグラム・ハースF1チーム79
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー70
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第1戦オーストラリアGP 3/8
第2戦中国GP 3/15
第3戦日本GP 3/29
第4戦バーレーンGP 4/12
第5戦サウジアラビアGP 4/19
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