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「貪欲に言い合える関係を築いた」レッドブル・ファミリーとの最後の戦いを終えたホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編

2026年1月9日

 2025年F1最終戦アブダビGPはホンダ・レーシング(HRC)とレッドブル・ファミリーがパートナーを組んでレースした最後の一戦となった。そこで今回は、その最終戦の舞台アブダビで現地メンバーとしてレッドブル・ファミリーとレースを戦ったHRC Sakuraから赴いたHRCのメンバーのコメントを紹介したいと思う。本邦初、世界のどのメディアにも掲載されていない貴重な現場の生の声──まず今回は、レッドブル側の戦士たちの声を届けよう。


 ホンダがレッドブルへパワーユニットの供給を開始したのは、2019年。開幕戦オーストラリアGPでいきなり表彰台を獲得すると、第9戦オーストリアGPでは念願の復帰後、初優勝を飾った。表彰台の頂点へ向かうとき、マックス・フェルスタッペンは眼下で歓喜するホンダのスタッフに向かって、左胸にある『HONDA』のロゴを指さして、ホンダに敬意を表した。今年の最終戦では、フェルスタッペンにとってもホンダにとっても忘れられない、あのときの感動のポーズをみんなで披露した。

レッドブル・ファミリーとの最後の戦いへのホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編
2025年F1第24戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とホンダ・レーシング(HRC)のメンバーが、『HONDA』ロゴを指差すポーズで記念撮影を行った

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折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)

レッドブル・ファミリーとの最後の戦いへのホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編
ガレージでは隣同士で椅子を並べて仕事するチーフエンジニアのポール・モナハンと。折原GMは、レッドブルとの関係はお互いリスペクトしながらも、言いたいことを言い合える風通しの良さがあると語る

 折原GMは、レッドブルとの関係はお互いリスペクトしながらも、言いたいことを言い合える風通しの良さがあると語る。


「レッドブルとの関係はお互いにリスペクトしつつ、勝つためには貪欲に言い合える関係を築いてきたと思います」


「例えば、レッドブルとは7シーズンで152戦やってきたわけですが、それは裏を返せば152回の要求があったということです。その要求はハードウェアに対してはもちろんですが、ソフトウェア(現場でのセッティング)に対しても行われ、152戦分の要求がひとつひとつが、われわれのパワーユニットの成長につながったことは間違いない事実です」


「その要求に応えるために、われわれのエンジニアやメカニックも鍛えられたと思いますので、152戦をホンダと一緒に戦ってくれたレッドブルには本当に感謝しています」


「私がいまの立場でレッドブルとともに戦った中でのベストレースは今年のアゼルバイジャンGPでホンダのエンジンを搭載した4台がすべて入賞してくれたことです。4台がトラブルなく走り切り、なおかつ入賞してくれるということは私の立場としては、本当にうれしかったです」

吉野誠(チーフメカニック)

レッドブル・ファミリーとの最後の戦いへのホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編
レッドブルのチーフメカニックのクリス・ジェントと

「レッドブルのスタッフはとにかくひとりひとりがプロフェッショナルです。本当にレベルの高い人たちばかり。それでいて、人間味にあふれた人たちです」


「レッドブルって、外から見られている人たちの中には、少し冷たいイメージを持っていることも少なくないと思うんですが、中で一緒に仕事にしているわれわれにとってはまったくそんなことはなく、いい人たちばかり」


「例えば、エンジンに何か問題が発生してリタイアなんかすると、当然ホンダのメンバーは落ち込みます。同時に、リタイアしたレッドブルのメンバーだって悔しいはずなのに、落ち込んでいるホンダのメンバーに優しい思いやりの言葉をかけてくれるんです。なんども胸が熱くなりました」


「それ以外にも、ホンダの作業を優先したスケジュールにしてくれました。現場での作業は時間との戦いで、レッドブルのメカニックたちもやらなければならないことは山ほどあるんですが、私が『こういう事情でわれわれの作業を優先させてほしい』と頼むと、『お前が言うんだったら、しょうがない』と時間を譲ってくれました」


「しかも、イヤイヤではなく、快く、時間を空けてくれるんです。そういう気遣いは、精神的にもとても助かりました。そこには、このチームの根底にある『勝つためなら、どんな苦労も厭わない』とフィロソフィを感じました」


「その考え方はホンダと一緒で、だからこの7年間は気持ち良く仕事ができました。レッドブルのスタッフはみんな心が温かいいい人たちばかりです。そのことだけは、最後に是非伝えておきたい」


「私にとってのベストレースは間違いなく、2021年のアブダビGPです」

細田大雅(マックス・フェルスタッペンPUシステムエンジニア)

レッドブル・ファミリーとの最後の戦いへのホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編
今季の途中から現場に加わり、レッドブルを担当するホンダのメンバーの中ではもっともフレッシュな細田

「私は今年の第16戦イタリアGPから現場を担当することになりました。ちょうどチームはモンツァから調子が上向き、何度も表彰台をチームと一緒に経験させていただきました」


「優勝したレースはすべて忘れられませんが、最も印象深かかったのはピットレーンからスタートして3位となったサンパウロGPです」

久保哲宏(角田裕毅PUシステムエンシ?ニア)

レッドブル・ファミリーとの最後の戦いへのホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編
自身のホンダでのキャリアのほぼすべてをF1と、そしてレッドブル・ファミリーと関わってきた久保

「私は2017年入社なんですけど、入社して2年目からホンダはレッドブル・ファミリーとのコラボレーションを開始していきました。そのとき、私はサクラで信頼性部門にいたんですが、ホンダPUの信頼性が目に見えて向上していくのがわかりました」


「レッドブルとパートナーを組んでからは、レッドブルと一緒にテストしました。お互いの技術を尊重しながら、私たちはPU開発を行い、レッドブルは車体開発をしても2021年にチャンピオンを取ることができました」


「その関係は最終年まで続き、最後はチャンピオンを取ることはできませんでしたが、マックス選手が優勝で締めくくって、ホンダとしては信頼性を損なうことなく、性能を削り出すという自分たちができることは最後まできちんとできたと思います」


「だから、この最後のレースも私にとってはベストレースのひとつです」

谷芳幸(角田裕毅PUメカニック)

レッドブル・ファミリーとの最後の戦いへのホンダ・スタッフたちの素直な想い──レッドブル編
角田裕毅PUシステムエンジニアの久保とレース前のスターティンググリッドで会話する谷(写真右)

「私が現場で仕事するようになったのは、2018年からで、前身のトロロッソ時代からとなります。トロロッソで2年間仕事した後、2020年からレッドブルへ移って、最初はマックスのPUを担当しました」


「その後、チェコ(セルジオ・ペレス)のPUを担当し、チェコが抜けてからはローソン選手、角田選手のPUを担当しました。海外のしかもF1という舞台で、角田選手のチャレンジする姿勢は常に学ぶべきところが多く、私にとって刺激になっていました」


「ベストレースは2021年のアブダビGP。残念ながら、その年はシーズン途中でサクラに戻っていたので、現場で喜びを分かち合うことはできなかったので、今回それを期待していたんですが、2点及ばず、残念ながらかないませんでした」


「でも、最後に勝てたことは良かったです!」



(Text : Masahiro Owari)


レース

12/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位ランド・ノリス423
2位マックス・フェルスタッペン421
3位オスカー・ピアストリ410
4位ジョージ・ラッセル319
5位シャルル・ルクレール242
6位ルイス・ハミルトン156
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位フェルナンド・アロンソ56

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム833
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム469
3位オラクル・レッドブル・レーシング451
4位スクーデリア・フェラーリHP398
5位アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム89
8位マネーグラム・ハースF1チーム79
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー70
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
第24戦アブダビGP 12/7
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