ノリスが7年目で夢をかなえチャンピオンに「僕のために犠牲を払ってくれた人々にお返しができた。それが何より誇らしい」
2025年12月8日
2025年F1アブダビGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは3位を獲得、キャリアで初めてF1ドライバーズタイトルを獲得した。
チャンピオンの可能性を残す3人がグリッドのトップ3を占め、ポイントリーダーのノリスは2番グリッド、ランキング2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジション、ランキング3位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が3番グリッドからスタートした。
ミディアムタイヤのフェルスタッペンは、スタートを決めて首位をキープ、同じくミディアムのノリスは3番手に落ち、ハードタイヤを選択したピアストリが2番手に上がった。
ノリスはトップ3では最初の16周目にピットインし、ハードタイヤに交換。セカンドスティントを9番手から開始し、素早くポジションを上げ、20周目には角田裕毅(レッドブル)の後ろに迫った。角田はフェルスタッペンのために少しでもノリスを抑えようとしたが、ノリスは23周目に角田をかわして3番手に復帰。しかし、このオーバーテイクに関連して、ふたりは審議対象となった。
ノリスが追い越しの際にコース外に出たことと、角田が後ろのノリスに対して防御するなかで複数回にわたり進路変更を行ったことに関して、それぞれ調査が行われた。その結果、角田が複数回の進路変更を行うなかで、ノリスは衝突を避けるためにトラックの外に出ることを余儀なくされたと判断され、角田に5秒のタイムペナルティが科され、ノリスについてはペナルティなしとの裁定が下された。
フェルスタッペンが優勝する場合、ノリスはチャンピオンになるためには3位以上に入る必要があった。そのぎりぎりの位置にいるノリスの後ろを走っていたのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。ファーストスティントでは一時ルクレールがノリスのDRS圏内まで迫る場面もあり、マクラーレンはルクレールを警戒。39周目にルクレールが2度目のタイヤ交換を行うと、ノリスを翌周40周目にピットに入れた。ハードタイヤを履いたノリスとミディアムのルクレールの戦いになったが、最終スティントではその差は危険なほどは縮まらず、ノリスは2位ピアストリの3.978秒後方、ルクレールの6.707秒前方の3位でフィニッシュした。

これにより、ノリスはフェルスタッペンと2ポイント差で初のタイトルをつかんだ。現在26歳のノリスは、2019年にマクラーレンからF1にデビュー、参戦7年目で夢を実現させた。マクラーレンは、今年、コンストラクターズおよびドライバーズの両選手権で首位をつかんだ。マクラーレンにとってダブルタイトル獲得は1998年以来のこと。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(58周/58周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
2025年ドライバーズランキング=1位(423ポイント)
2025年コンストラクターズランキング(マクラーレン)=1位(833ポイント)

「ついにやった! ワールドチャンピオンだ! この道のりを共に歩んでくれたすべての人にこの成果を捧げる。つまりこのタイトルは、家族、チーム、そしてマクラーレン全員のものだ」
「本当に厳しいシーズンだった。オスカーとマックスは信じられないほど強力なライバルで、彼らはシーズンを通して見事な仕事を成し遂げてきた。彼らと今年戦えたことは光栄なことだし、素晴らしいシーズンを送った彼らに心から祝福を送りたい」
「僕は今、ワールドチャンピオンになったから、誇らしいのではない。周囲の人々が、この瞬間を実現するために犠牲を払ってくれた。彼らを喜ばせ、その犠牲と努力に報いることができたからこそ、僕は今、誇らしく感じるんだ」
(autosport web)
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| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |






