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【F1カタールGP決勝の要点】パパイヤルールへの執着か。2台同時ピットを避け、勝利を失ったマクラーレン
2025年12月1日
「やれることはすべてやった。あれが精一杯だった」。決勝レースを2位で終えたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がそう話した際、彼に笑顔はなかった。
インタビュアーを務めた元F1ドライバー、マーティン・ブランドルが「戦略を分けるべきだったのでは? セーフティカー(SC)中にピットに入りたかったよね?」と問うと、「それはそうだよ。これからチームと話し合おうと思ってる」と、ピアストリは言葉少なに返した。
7周目のターン1で発生したニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の接触で、SCが導入された。この時点でピアストリが首位、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手という状況だった。
フェルスタッペン以下、ほぼ全車がピットに向かう。ミディアムタイヤスタート勢にとって7周目でのピットインは早すぎるタイミングだったが、タイムロスを最小限に抑えられるチャンスを逃す手はない。しかしマクラーレンの2台は、SC中のステイアウトを決めた。
チームにしてみれば、2台同時にピットに入れれば、後ろのノリス(ドライバーズ選手権首位)が待たされ、順位を落とす恐れがある。おそらくそう考えて、ステイアウトさせたのだろう。しかし首位のピアストリ(ドライバーズ選手権2位)だけでも、ピットインさせる手はあったのではないか。
しかしチームは「ふたりをあくまでフェアに戦わせる」という通称パパイヤルールに、今回もこだわったということなのだろう。
ただSCが出た直後、首位ピアストリと3番手ノリスには、5秒前後のタイム差があった。そこから両者の差は徐々に縮まっていったわけだが、その間にはフェルスタッペンがいたわけで、4秒ほどのマージンはあったはずだ。
だとすればたとえSC中に2台がダブルピットストップを敢行したとしても、後ろのノリスが大きく待たされることはなかったのではないか。少なくともピアストリだけでも入れていれば、危なげなくポール・トゥ・ウインを飾った可能性は高い。しかしパパイヤルールにこだわるチームは、それをしなかった。
その結果、フェルスタッペンはこの週末だけで30点を稼ぎ、選手権首位ノリスとの差を前戦ラスベガスGP終了時の24点差から、12点差まで一気に詰めた。ピアストリも24点差から16点差まで縮めたものの、選手権3位に後退した。
タイトル争いは、確かに依然としてノリス優位の状況だ。しかし純粋なマシン戦闘力では圧倒的に優れていたはずのカタールGPを、マクラーレンは勝つことができなかった。ひたひたと迫るフェルスタッペンの脅威を感じながら、彼らは今週末の最終戦アブダビGPを迎えることになる。


(Text:Kunio Shibata)
| 1位 | ジョージ・ラッセル | 25 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 18 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 15 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 12 |
| 5位 | ランド・ノリス | 10 |
| 6位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 7位 | オリバー・ベアマン | 6 |
| 8位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 9位 | ガブリエル・ボルトレート | 2 |
| 10位 | ピエール・ガスリー | 1 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 43 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 27 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 10 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 8 |
| 5位 | TGRハースF1チーム | 6 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 4 |
| 7位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 0 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


