2025年F1第23戦カタールGPの予選が行われ、ポールポジション〜5番手のドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション〜5番手のドライバーはオスカー・ピアストリ（マクラーレン）、ランド・ノリス（マクラーレン）、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）、ジョージ・ラッセル（メルセデス）、アンドレア・キミ・アントネッリ（メルセデス）だ。

■アンドレア・キミ・アントネッリ（メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム）
予選　5番手（Q1＝9番手1分20秒576：ソフトタイヤ／Q2＝4番手1分20秒084：ソフトタイヤ／Q3＝5番手1分19秒846：ソフトタイヤ）

「今日の5番手という結果に完全には満足していない。もう少しペースがあったことが分かっているからだ。それでも、レースをスタートする位置としては悪くないし、大量のポイントを稼ぐチャンスになるだろう」

「予選の最終ラップは完璧ではなかった。セクター2は良かったけれど、セクター1ではこの週末のなかで一番苦労した。ターン1でわずかにリヤのコントロールを失ったことで、勢いが削がれた。そうなると、ラップの残りで失った時間を取り戻すのは簡単ではない」

「そこは残念だったが、昨日のセッションのパフォーマンスと比較すると、大きく改善できたので、明日はマシンのポテンシャルを最大限に引き出せると確信している」

「戦略は、シンプルな2ストップになるはずだ。今日のスプリントと同様に、スタートがレース結果に大きな影響を与えるだろう。だから、そこでできるだけ多くのポジションを稼ぎたい」

■ジョージ・ラッセル（メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム）
予選　4番手（Q1＝1番手1分20秒074：ソフトタイヤ／Q2＝5番手1分20秒186：ソフトタイヤ／Q3＝4番手1分19秒662：ソフトタイヤ）

「明日4番手からスタートできるのは満足すべき結果であり、良いグリッド位置だ。これによって、コンストラクターズ選手権2位争いのために大量のポイントを狙うチャンスを得られる」

「とはいえ、3番手の（マックス・）フェルスタッペン（レッドブル）とは0.01秒という極めて小さな差だったので、悔しい気持ちもある。今のF1は、それほど僅差の戦いになっているんだ」

「マクラーレンの2台は一貫して速く、素晴らしい仕事をしていたので、僕たちが期待できる最大の予選結果は3番手だったと思う。（アンドレア・）キミ（・アントネッリ）は5番手に入ったし、チームとして良い仕事ができた。明日、選手権2位を確実なものにしたい」

「明日のレースは、タイヤスティントの制限によって必然的に2ストップになる。興味深い展開になるだろう。今週末を通してマシンバランスは良いと感じているので、表彰台争いができると期待している。前を向いて戦うだけだ。チェッカーフラッグが振られた時に、ポイントの状況がどうなっているか見てみよう」

■マックス・フェルスタッペン（オラクル・レッドブル・レーシング）
予選　3番手（Q1＝4番手1分20秒472：ソフトタイヤ／Q2＝3番手1分19秒985：ソフトタイヤ／Q3＝3番手1分19秒651：ソフトタイヤ）

「今週末は厳しいスタートとなり、今日のスプリントではマシンの挙動に完全には満足しておらず、ペースも少し不足していた。良いスタートは切れたが、マシンにはまだ改善すべき点があった」

「予選ではマシンのパフォーマンスが改善された。今回、いくつか制限があり、そのなかでこのサーキットで顕著になりやすいアンダーステアの問題もあったが、それでもパフォーマンスを最大限に引き出すことができたと思う」

「予選前にマシンにいくつか変更を加え、そういった準備によって、マシンの力を最大限に活用した。全体的に見て、予選3番手という結果にはとても満足している。決勝で何ができるかを見ていきたい」

「明日、良い戦いができることを期待している。このサーキットでは何が起こるか分からない。僕たちが苦戦しがちな中速コーナーがたくさんあるが、レースではタイヤマネジメントが重要になるだろう」

「2ストップ戦略は有利に働く可能性も、不利になる可能性もある。どちらになるかは、明日分かるだろう。日曜日に一番重要なのは、良いスタートを切ることだ。マクラーレン勢についていくのは難しいかもしれないけれど、何が起こるか分からないし、できることはすべて試していくつもりだ」

（予選直後のインタビューで語り）「（予選でのパフォーマンスは）トップとの差はまだかなりあったものの、少し改善していた。その前よりはマシンに少し良い感触を持っていた。それでもいくつか制限があり、ラップ全体で強くプッシュすることは難しかった」

「2列目スタートは良いチャンスにつながる。ここはオーバーテイクがかなり難しいからね。今週末は少し厳しくて、これまでのところ、自分が望んでいたようにはいっていない。でも明日どうなるか見てみよう」

「もちろんスプリントでもそうだったが、明日劇的に変わるとは思っていない。様子を見るつもりだ。できる限りベストを尽くす。良いスタートをして、そこからどう展開していくかだ。何が起こるか分からないからね」

「今日は、昨日や今日の午後（のスプリント）に比べれば少し運転しやすかったが、それでも同じ問題を抱えている。程度は軽くなったが、中速コーナーでの問題は依然として大きい」

「アンダーステアが少し大きすぎて、望むようにプッシュできないし、タイヤもオーバーヒートする。この手のサーキットでは、それはほぼ二重の打撃になると言っていいだろう」

■ランド・ノリス（マクラーレン・フォーミュラ1チーム）
予選　2番手（Q1＝2番手1分20秒157：ソフトタイヤ／Q2＝2番手1分19秒861：ソフトタイヤ／Q3＝2番手1分19秒495：ソフトタイヤ）

「カタールでのスプリントと予選が終わった。スプリントはそれほど波乱の多いものではなかったが、明日のグランプリに向けて有益だった」

「明日のレースにおいて、フロントロウは良いスタート位置だ。スプリントでは、ここでオーバーテイクがどれほど難しいかが分かったが、レース距離が長くなり、戦略の幅も広がるので、勝利を争うためにできることを探っていく。今夜、レースに向けて準備し、明日のグランプリに可能な限り良い状態で臨めるようにする」

（予選直後のインタビューで、Q3最後のラップで何が起きたのか聞かれ）「分からない。少しアンダーステアが出て、コースオフしそうになったので、アタックを断念せざるを得なかった。残念だが仕方がない」

「オスカーは良い走りをし、ラップをうまく決めていた。この週末ずっと良い走りをしている」

「不満はない。自分があのラップをまとめられなかっただけだ。それでも2番グリッドからスタートできる」

「今夜いくつかの点を見直して、今日よりもうまくできることがあるかを確認する。それ以外の点では、僕たちは良い状態だと思う。マシンのフィーリングは良く、昨日より今日の方がはるかに満足できたので、そこは前進だ。明日は長いレースになるよ」

■オスカー・ピアストリ（マクラーレン・フォーミュラ1チーム）
予選　1番手（Q1＝3番手1分20秒234：ソフトタイヤ／Q2＝1番手1分19秒650：ソフトタイヤ／Q3＝1番手1分19秒387：ソフトタイヤ）

「ポールを獲り、スプリントに勝てたというのは、素晴らしい結果だ。ここではすぐにマシンになじむことができ、ペースもとても良い。このコンディションでこのサーキットを走ると、F1カーが与えてくれる最高の楽しさを感じることができる。すべてがうまくかみ合っていると思えた」

「とはいえ、決勝レースで勝たなければ、大量のポイントは手に入らない。明日、何ができるかを見ていこう。集中力を保ち、今夜やるべきことをやり、必ずトップでフィニッシュしなければならない」

「（カタールの決勝結果によって、ピアストリのタイトルの可能性が最終戦まで残るかどうかが決まることについて聞かれ）最善を尽くす。最高のグリッドからスタートするわけだから、今日のスプリントでのパフォーマンスを再現することを目指す。その結果、何ができるかを見てみよう」