18点失っても圧倒的に有利なノリス。ピアストリとフェルスタッペンはタイトル争いを最終戦に持ち越せるか
2025年11月28日
マクラーレンのランド・ノリスは、F1ラスベガスGP後のレース失格により貴重な18ポイントを失ったが、オスカー・ピアストリとマックス・フェルスタッペンの両者に対する差は壊滅的に小さくなったとはいえない。ノリスがカタールで初タイトルを決める可能性は十分あるのだ。
もちろん、ラスベガスで2位を失わず、18ポイントを加算できていたら、状況ははるかに楽だっただろう。その場合、ピアストリに30ポイント差、フェルスタッペンにはほぼ乗り越えるのが不可能な42ポイント差をつけてカタールに入れたのだ。だが、現実は、ノリスが、ピアストリとマックス・フェルスタッペンに対してつけたギャップは24ポイントだった。
点差はかなり縮小したとはいえ、ノリスは、カタールの週末に、ふたりより2ポイント多く獲得すれば、初の王座に就くことができる。現在のノリスの好調ぶりと、カタールで予想されるマクラーレンの強力なパフォーマンスを考えれば、それは十分に現実的なシナリオだ。

ピアストリとフェルスタッペンの視点で言うと、もし日曜夜のレースで優勝すれば、たとえスプリントでノーポイントでも、タイトル争いを最終戦まで持ち越せるかもしれない。このシナリオでは、カタール決勝の勝者は25ポイントを獲得できるが、勝てなかった場合のノリスは最大で(日曜2位+スプリント勝利)26ポイント加算となる。そうなると、ノリスとライバルのギャップは25ポイントとなり、最終戦終了時、同点でシーズンを終える可能性がある。

同点の場合、優勝や2位など上位に入った回数により、タイトルの行方が決まる。ここでもノリスは優勢だ。これまでの22戦でノリスは7回優勝、ピアストリは7回優勝、フェルスタッペンは6回優勝を挙げている。2位の回数は、ノリスは8回だが、ピアストリは3回にとどまり、フェルスタッペンは5回だ。

残り2戦のカタールとアブダビで獲得可能な最大ポイントは58ポイント。ノリスは2戦で合計35ポイントを獲得すればチャンピオンになれる。つまり、メインレースで3位を2回、ルサイルのスプリントで4位でよいことになる。ラスベガスで大量のポイントを失っても、ノリスがどれだけ有利かが分かるだろう。
(Text : GrandPrix.com)
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| 11/28(金) | フリー走行 | 22:30〜23:30 |
| スプリント予選 | 26:30〜27:14 | |
| 11/29(土) | スプリント | 23:00〜24:00 |
| 予選 | 27:00〜 | |
| 11/30(日) | 決勝 | 25:00〜 |
| 1位 | ランド・ノリス | 390 |
| 2位 | オスカー・ピアストリ | 366 |
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 366 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 294 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 226 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 152 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 137 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | アイザック・ハジャー | 51 |
| 10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 49 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 756 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 431 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 391 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 378 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 121 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 90 |
| 7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 73 |
| 8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 72 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 68 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |


