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[MI]バトンとアロンソが激しいバトル

2004年7月28日

 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が母国グランプリで今季11勝目、ホッケンハイムではやっと3回目の勝利を挙げた。しかしサーキットの注目を集めたのは、ミシュランドライバーのジェンソン・バトン(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)とフェルナンド・アロンソ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)による熾烈な2位争いだった。スタートから首位を走るシューマッハを、序盤はキミ・ライコネン(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)が激しく追った。しかしライコネンは、14周目の第1コーナーでリヤウイングのエレメント脱落によりスピンアウト。追撃は終わった。  
 バトンは大活躍の午後だった。
 「僕のF1キャリアでまちがいなくベストのレースだと思う。よくて5位かなと思っていたのに、2位まで上がれるなんて最高だよ」
 予選は3位だったが、金曜日にエンジン換装をしいられたために、ペナルティで13位グリッドからのスタートだった。しかし着実に追い上げ、66周レースの53周目についにアロンソを抜いた。その後、バトンはアロンソとの差を広げ、アロンソは逆にデビッド・クルサード(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)とファン‐パブロ・モントーヤ(BMWウイリアムズF1チーム)から追い上げられた。  
 スターティンググリッドでのモントーヤは、フロントローでシューマッハと並んでいたが、スタートを失敗したために、4月のイモラ以来の表彰台に上がるチャンスを失った。4位に入ったクルサードは、1周目にルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)と接触したが、幸運にも無傷だった。バリチェロの方はピットに入ってノーズを交換した。
 マーク・ウェバー(ジャガー・レーシング)は6位で、チームの今季ベストフィニッシュだった。ラルフ・シューマッハの代役として1年ぶりにレース出走のチャンスを得たアントニオ・ピッツォニア(BMWウイリアムズF1チーム)は、7位でポイント獲得。佐藤琢磨(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)は8位に入った。


 最終ラップで、バリチェロは左リヤタイヤを損傷してスローダウンし、クリスチャン・クリエン(ジャガー・レーシング)が11位に上がった。ヤルノ・トゥルーリ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)は先頭グループから順位を下げていって、最終的には12位だった。トゥルーリは、今シーズンいっぱいでルノーチームを離脱することを発表した。その移籍先と噂されているトヨタのオリビエ・パニス(パナソニック・トヨタ・レーシング)は、今日は14位だった。予選で9位グリッドを獲得していたが、スタート直前にエンジンがストールし、ピットスタートになった。クリスチアーノ・ダ・マッタ(パナソニック・トヨタ・レーシング)はスピンしてリタイヤ。完走できなかったミシュランドライバーは、ライコネンとこのダ・マッタの2人だった。
 
ピエール・デュパスキエ ミシュラン・モータースポーツディレクター

 「エキサイティングなレースでした。パートナーの5チームがトップ6という好成績でした。それにしても、キミ・ライコネンがもしリタイヤしなければ、ジェンソン・バトンがもし予選順位通りのグリッドからスタートしていたらと、考えずにいられません。素晴らしいバトルで観客を楽しませてくれたB・A・Rホンダとルノーのドライバーたちを賞賛したいですね。ジェンソンとフェルナンドの競り合いは、まさにF1の神髄でした。佐藤琢磨とヤルノ・トゥルーリも、レース序盤にいいバトルをしました。見ていてワクワクしました」
 「今日のレースは厳しい条件でした。路面温度がかなり高く、ペースも猛烈に速かったからです。にもかかわらず、タイヤはホッケンハイム特有の難しさによく耐えました。パートナーチームのほとんどは“メイン”のコンパウンドで走り、ジャガーだけが“オプション”を選びましたが、どちらのタイヤも安定していて、スティントの最後まで速いタイムを出せました。これから短い夏休みをはさんで、次はハンガリーGPです。ブダペストは、昨年私たちのパートナーチームが7位までを独占した場所です」




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