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アイルトン・セナ、最初のブラジルGP優勝車『マクラーレンMP4/6』シャシーNo.1がオークションへ
2025年11月6日
アイルトン・セナをブラジルGP初優勝に導き、自身最後となる3度目のワールドチャンピオン獲得の礎を築いたシャシーが、この12月にオークションに出品される。通算8回のグランプリ勝利と、ドライバーズとコンストラクターズタイトルの同時獲得を果たした『マクラーレンMP4/6ホンダ』は、マクラーレンが近代における最も成功した時代のひとつを締め括ったモデルと言える。
前述のとおりセナに最後のワールドチャンピオンをもたらしたモデルであり、マニュアルギアボックスとV12エンジンの両方を搭載したマシンがワールドチャンピオンを獲得した最後の例でもある。
変化の時代において、絶滅しつつある“種族”のなかで最高の存在と言えたマクラーレンMP4/6だが、数々の伝説的なレースのなかでも1991年に同車をドライブし母国初優勝を飾った事実は、セナにとって最も輝かしい出来事のひとつに数えられるだろう。
そのキャリアにおいていくつもの感動的なレースを展開したセナだが、熱狂的な母国ファンの前で表彰台に上がろうと10回も試みたものの、ことごとく挫折。インテルラゴスで勝利を掴み獲るのに幾度も辛酸を嘗めた。
すでに2度のワールドチャンピオンに輝いていた1991年、ホセ・カルロス・パーチェではレース終盤に雨が降り始め、6速マニュアルトランスミッションの故障も重なり、セナは疲労困憊の状態で71周のレースを終えた。
当時最新鋭のウイリアムズFW14ルノーを駆るリカルド・パトレーゼが、トップギアしか使えないマクラーレンを追うなか、満身創痍のセナはあらゆる技術と精神力を駆使してフィニッシュラインへとクルマを導いていく。
最後の歯車として6速ギアが残されたセナは、クラッチを滑らせてMP4/6から低速コーナーで加速を引き出すしかなく、もはやダウンシフトとエンジンブレーキの効果も使えなくなり、それ以外のコーナーではブレーキを唯一の減速手段として並外れた速度を維持するしかなかった。



この過酷で即興的な作業は肉体的に激しい痙攣を引き起こしたが、チェッカーフラッグが振られるまで灰色の雨のなか、セナの赤と白のマールボロ・マクラーレンは7万人の熱狂的なファンの前で追撃するパトレーゼに対し2.991秒差を守り抜き、ついにホームでの初勝利を手にした。
疲労と感情の高ぶり、そして激しい運動で脚と首が痙攣し、倒れ込んだセナは医療スタッフに助けられてコクピットから降ろされ、トロフィーを掲げる力もほとんど残っていなかった。ドライバーとして、人間として、彼を決定づける神聖な瞬間だった。
「チェッカーフラッグを見て、ようやく現実に戻ったんだ」と当時のセナ。「そのとき、生きていることが……故郷のインテルラゴスで国民の喜ぶ姿を見て、本当に良かったと感じた。人生最高の勝利ではなかったかもしれないが、もっとも苦戦した勝利だった……」
シーズン終了後、シャシーNo.1は、現在マクラーレン・ヘリテージ・コレクションとして知られるコレクションに収蔵され、2020年に個人売買に出品されるまでそこに30年あまりの長期間保存されていた。
シャシーNo.1は、「現オーナーの購入条件として、走行可能な状態に復元」されており、購入以来、展示や運転は行われておらず。このオークションに先立ち、イギリスのマクラーレン専門メーカーであるポール・ランザンテ社によってオイル交換、整備、そしてスタティックスタートが行われた。
このクルマは、新たなオーナーの元へ引き渡される前にピーターズフィールドに戻り、さらなる点検と始動を実施。マクラーレンの証明書に加え、外部スターター、ウォータータワー、リモートダッシュボード、燃料プライマー、エンジンプレヒーターなど、必要な始動装置がすべて付属している。
オークション主催のRMサザビーズは、12月8日から11日までの3日間行われる入札終了までに、このクルマが1200万ドルから1500万ドル(約18億〜23億円)で落札される可能性があると見積もっている。



(autosport web)
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| 10/25(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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| 10/26(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 10/27(月) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 357 |
| 2位 | オスカー・ピアストリ | 356 |
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 321 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 258 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 210 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 146 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 97 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 41 |
| 10位 | アイザック・ハジャー | 39 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 713 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 356 |
| 3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 355 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 346 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 111 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 69 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 62 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 60 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |


