ルノーのヤルノ・トゥルーリが、今季いっぱいでチームを離脱することを明らかにした。ただし、現時点では移籍先は発表されなかった。
トゥルーリは、25日の午前、声明を発表し、今年の冬にチームを移籍することを明らかにした。ラルフ・シューマッハーのチームメイトとしてトヨタに加入する可能性が高いとのウワサが以前からささやかれていたが、今回の発表でこのウワサが現実となる見込みが高まってきたといえる。
トゥルーリの声明は以下のとおり。
「僕は2004年シーズンの終了をもってルノーF1チームを離脱する。この決断には満足しており、将来のプランがクリアであるとの強い自信も感じている」
「この3シーズン、僕を信頼し、サポートしてくれたルノーのみんなには感謝している。今季最終戦をもっての離脱を認めてくれたチームにもお礼を言いたい。でも、最後の最後まで、僕はこれまでどおりのモチベーションをもって、選手権争いにベストを尽くしていく。今季はかなり好調だが、僕自身のためにも、チームのためにも、さらにいい成績を挙げていくつもりだ」
来季に向けてのドライバーの動きのキーとなるのは、ジャガーのマーク・ウエーバーだと考えられていたが、トゥルーリが先に動いた形となった。トゥルーリがトヨタに移籍すれば、ウエーバーの移籍先の候補がひとつ減り、ウイリアムズかルノーのどちらかに動く可能性が高くなる。ジャンカルロ・フィジケラも両チームへの移籍をささやかれているが、彼本人はルノーに移れればうれしいと発言しているようだ。
トゥルーリがトヨタに移籍することになれば、デイビッド・クルサードのトヨタ加入の望みは絶たれ、ウエーバーの後釜としてジャガーに移籍するか、マクラーレンにテストドライバーとして残留するしかなくなりそうだ。ロン・デニスはクルサードに対し、テストドライバーのオファーをしているようだ。