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角田車のフロアは従来型のまま。既存デザインを改良した最新版はフェルスタッペン車のみ装着/F1 Topic

2025年10月26日

 2025年F1第20戦メキシコシティGP初日のフリー走行でチームメイトのマックス・フェルスタッペンと同じ仕様の最新のフロントウイングを使用した角田裕毅(レッドブル)。しかし、マシンのスペックは完全に同じではなかった。


 レッドブルはメキシコシティGPにいくつかのアップデートを持ち込んだ。それらのほとんどは2台に投入されたが、ひとつだけフェルスタッペンにだけ投入されたものがある。それはフロアだ。

 チーフエンジニアのポール・モナハンは「既存のフロアを流用し、それを改良したものだ」と語ったが、新旧のフロアを比べると、その差は決して小さくない。


 まずサイドポッドとの結合部分の形状がまったく異なっている。旧型では出っ張りやくぼみがあってやや波状になっていた(写真1の赤矢印)。それが新型では出っ張りやくぼみがなくなり、きれいな弓状に変更されている(写真2の赤矢印)。

F1 Topic
(写真1)サイドポッドと旧型フロアの結合部分はやや波状だった
F1 Topic
(写真2)サイドポッドと新型フロアの結合部分は弓状になった

 また旧型ではフロアエッジが4枚のフィンで構成されていたが、新型には前方に1枚フィンが追加され、5枚構成に変更されている(写真2の青矢印)。


 フロア後方にある2枚のパーツの繋ぎ目部分のデザインも異なっている。新型のほうが丸みを帯び、外側のパーツがメインフロアの下に完全に入り込んでいる(写真3、写真4の赤矢印)。

F1 Topic
(写真3)旧型フロア後方にある、2枚のパーツの繋ぎ目は細長い形になっている
F1 Topic
(写真4)新型フロアの方が丸みを帯びた繋ぎ目になった

 さらにリヤタイヤの内側部分に施されている切り欠きのデザインも変更されている(写真3、写真4の青矢印)。


 これらの事実を総合すると、新しいフロアはモナハンの言う通り、従来型のフロアのデザインのフィロソフィを踏襲した発展系であることは間違いないが、フロアそのものは旧型とは似て非なる完全に新しく製造していることがわかる。だからこそ、時間的に1台分しか間に合わず、メキシコシティGPではフェルスタッペンのみにしか投入されなかったと見ていいだろう。



(Text : Masahiro Owari)


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