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Q&A:ジョック・クレア(佐藤琢磨のレースエンジニア)

2004年7月20日

 F1で10年のキャリアを持ち、うち8シーズンをジャック・ビルヌーブの担当として過ごしたBARホンダのエンジニア、ジョック・クレア。1997年にビルヌーブを世界チャンピオンへと導いた彼だが、今年は新たなチャレンジとして、佐藤琢磨の大いなるポテンシャルを引き出そうとしている。

Q:佐藤琢磨をフルシーズンで担当する初年度はどんな調子ですか?
JC:本当にいいよ。車はとても競争力があるしチーム力が高まったおかげで、みんなの気分が盛り上がる。非力な車のために困難なシーズンを送っただけに、一層気が引き締まる思いなはずだ。車の開発や信頼関係、タク(琢磨)の能力、我々の理解力などは一夜にして成らずで、時間がかかるだろうことは双方とも分かっていた。しかし、仕事はとても上手く運んでいるし私は彼のやり方に間違いなく満足できており、彼も私の仕事に満足してくれていることを願う。

Q:ジャックのような抱負な経験をもったドライバーと仕事を共にした後では、ずいぶん感触の違うチャレンジなのでは?
JC:うん、確かに違う。しかし私にとってはタクを育てるという今までと少々異なった任務を負って、いろいろな経験をするいい機会だ。私もレースエンジニアとしては10年になるので、それなりに多くの技術的な手助けができる。


Q:ドライバーとして琢磨の強味の核は何でしょう?
JC:彼は間違いなくとても速いしとても攻撃的だが、私が最も強く感じたのは分析力もあるということ。頭のいい男だ。私が気にも留めないことや分析者が気付かないようなデータを彼は全て見ている。彼は自分で車をドライブして、そうした情報がなくても正確に状況を把握できるので、チームとしては、分析データを彼に伝えて彼ができることを考える時間を省くことができる。それで彼が何か答えを出してくれれば、我々はそれを目指せばいい。

Q:では、琢磨がまだこれから改善できる部分はどこでしょう?
JC:これというものはないが、とにかく“練習を重ねること”だろう。どこまでやればドライバーが向上したりタイムがあがるのか、それとも一定のレベルを維持しながら向上するのかは私には分からない。彼に努力の必要がある部分は堅実性であり、それは練習により得られるものだ。しかし、彼の才能とスピードは間違いない。誰もが認めるところだろう。

Q:琢磨は以前に攻めすぎという批判を受けたことがありましたが、当然だと思いますか?
JC:うむ、確かに。彼のリザルトの浮き沈みの激しさは誰も否定できないだろう。しかし今はそれが裏目に出ているだけで、私は長い目で見るべきだと思う。あれは彼のやる気の表れであり、基本的に持つずぶとさではないか。彼は車を限界までもっていくことを恐れていない。あとは我々がもっと慎重なアプローチを教えれば、まずは限界点を自分で分かるだろう。限界点さえ分かれば、きっとその力を予選でもレースでも発揮できるに違いない。彼は1ラップの速さは披露済みだったが、インディアナポリスの表彰台フィニッシュでそれがレース距離でもできることを証明した。遅いドライバーを速くすることはできなくても、速いドライバーを落ち着かせることはできるだろう。




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