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【F1ドライバーを支える人々】ハミルトンに「人生で最高の出会い」と言わしめたフィジオのカレン。精神面でも助けに
2025年8月28日
過酷なシーズンを送りつつ、キャリアを切り開いていかなければならないF1ドライバーたちには、それぞれすぐそばで支える仕事上のパートナーがいる。この連載では、ドライバーの心身をサポートするマネージャー、フィジオ、アドバイザーといった人々に焦点を当てる。今回紹介するのは、ルイス・ハミルトンをフィジオ兼アシスタントとして長年支え続けるアンジェラ・カレンだ。
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F1のパドックでルイス・ハミルトンほど注目を集める人物はいない。彼はそのため、非常に限られた親しい人々のグループだけを周囲に置き、プライベートをとても大事にしている。
ハミルトンは決まったメンバー以外を自分に近づけることはないため、彼のそばに常にいる人々は自然と高い知名度を得ていく。
アンジェラ・カレンはまさにそのひとりである。彼女は2016年シーズンの初めにハミルトンと共に働き始めた。
その時点で、ハミルトンはすでに3回のドライバーズチャンピオンシップを獲得していた。カレンがサポートに加わった2016年には、ハミルトンはタイトル争いでニコ・ロズベルグに敗れたが、その後、連続してさらに4回のチャンピオンシップを獲得し、ミハエル・シューマッハーの7回という記録に並んだ。ハミルトンとカレンのパートナーシップはこうした成功を経て、いったん中断した時期をはさんで、今年初めに再開した。

カレンはニュージーランドで生まれ、子どものころは「ネットボール、サッカー、クリケット、バレーボール、バスケットボール、水泳、陸上競技など、スポーツチームがあるならどんな種類のものでも参加したいと思っていました」と述べている。
フィールドホッケーでは21歳までニュージーランド代表としてプレーし、それを通してハイパフォーマンススポーツの世界に触れることとなった。
カレンはニュージーランドの大学で保健科学と理学療法を学び、その後、イギリスに移り住み、ロンドンのクリスタルパレス近くのプライベートクリニックで仕事を得た。ここで彼女はトップレベルのアスリートと接し、主にスプリンターを中心に、陸上競技選手たちを相手に仕事をした。
当時の仕事は「スプリンターの体を調整すること」だったと語るカレンは、2004年のアテネオリンピックには英国オリンピックチームと共に参加し、男子チームが4x100mリレーで優勝するのを見届けた。英国陸上競技連盟でさらに2年間働いた後、2006年に南アメリカ最南端からコロンビアまでを自転車で駆け抜ける旅をし、それが彼女のキャリアを大きく変えた。
カレンは理学療法の枠を超えて、人間のパフォーマンスに焦点を当てたいと考え、ニュージーランドに戻り、オリンピック選手やハイパフォーマンスアスリート向けのサポートサービスを開発し、パフォーマンスコーチとしての仕事を行った。
その結果、彼女は多くのF1コーチやトレーナーを擁する著名なパフォーマンスカンパニー、ヒンツァ・パフォーマンスにたどり着いた。理学療法士(フィジオ)兼パフォーマンスコーチとして参加したカレンは、1年後にハミルトンのフィジオ兼アシスタントとしてフルタイムで働き始めた。ハミルトンはトレーニングだけでなく、理学療法を通じて体の調子を改善したいと考えていたのだ。

「遠くから見ている人たちには理解できないだろう。でも、彼女は僕の人生で起こった最も素晴らしい出来事のひとつだ」とハミルトンは2020年に語っている。
「僕は幸運にも多くの人たちと仕事をすることができた。そして彼女は、僕が接する人々の中で最も勤勉な女性だ」
ハミルトンにとって重要だったのは、カレンのポジティブで前向きな考え方だった。それが向上心を持ち続ける原動力になるだけでなく、落ち込んだときに気持ちを引き上げる助けになると、ハミルトンは述べている。
カレンにとってこの挑戦は他に類を見ないものだ。オリンピック選手とは異なり、F1ドライバーの場合、1年に24回レースに出場し、すべてのレースでパフォーマンスをピークに持っていかなければならないのだ。オリンピック選手は4年周期で動くが、F1では重要な場面が毎週のように繰り返される。
2023年初め、ハミルトンとカレンはパートナーシップを解消し、カレンはインディカーで、元フェラーリ・ジュニアで同じニュージーランド出身のマーカス・アームストロングと組むことになった。カレンはモータースポーツの世界にとどまり、ドライバーのパフォーマンス向上に取り組んでいたため、ハミルトンがフェラーリに移籍して新たな章に向けて再び手を組もうと誘った時、再タッグへの準備を比較的スムーズに行えたことだろう。そうして今年、ハミルトンとカレンの双方にとって重要なパートナーシップが再開された。

現在カレンは、7度の世界チャンピオンであるハミルトンと共に世界を巡っているが、その役割から身を引いた後には、新しい旅の計画があるという。彼女は自転車でコロンビアからアラスカ最北端まで移動し、さらにアフリカ南端まで足を延ばしたいと考えている。
その挑戦を実行すれば、世界で最も辺鄙な地域を通過することもあるだろうが、どこに行ってもカレンはハミルトンを最も近くで支えた存在として認知されるはずだ。
(Chris Medland)
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8/1(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
8/2(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
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8/3(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

