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後半戦はタイトル争いが激化するとマクラーレンは予想。チーム内では公平性の維持に注力「彼らふたりだけの問題ではない」
2025年8月22日
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、チームがタイトルを争うふたりのドライバー間の公平性をどのように管理しているかについて明らかにし、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両者が公平に扱われるようにするために、チームはアップグレードのスコアをつけていると説明した。
マクラーレンでは現在、両ドライバーがタイトルを争っており、ピアストリはノリスに9ポイント差をつけてリードしているが、ノリスは過去4レースのうち3レースで優勝し、その差を縮めている。残り10ラウンドとなった現在、ブラウンはドライバー間の平和を保つことがますます困難になっていることを認めている。しかし、マクラーレンのオープンなコミュニケーション方針は、ガレージ内の敬意とバランスを保つために重要だとブラウンは主張した。

ブラウンはデビッド・ノバクのポッドキャスト『How Leaders Lead with DavidNovak』で、「重要なのは透明性、公平性、公正性だ」と語った。ブラウンが特に強調したのは、パーツがひとつしか入手できない場合に、マクラーレンがマシンのアップグレードにどう対応するかという点だ。
「マシンのアップグレードがあっても、準備が間に合わずに、レースに向けてひとりのドライバーにしかそれを与えられないときは、その理由をドライバーたちに伝える」とブラウンは説明した。
「我々は彼らに、『ああ、彼は新しいフロントウイングを装備しているが、僕はそうじゃない』と、(ニュースを)読んで気づくことがないようにしている。つまり我々は彼らに根拠を与える」
「我々はスコアを記録している。『次回は新しい開発が導入される』とか、片方のドライバーが利益を得て、もう片方のドライバーがそうできない状況になったら、スコアを記録している」
ブラウンは、この積極的なアプローチによってノリスとピアストリの両者が平等に扱われていると感じ、短期的な妥協があっても、シーズンを通してバランスが取られることを理解していると述べた。

■人間性も高く評価。ドライバーの両親にも敬意を表す
ノリスとピアストリがシーズン終盤の戦いに備えるなか、ブラウンは両ドライバー間の調和を保つことがますます困難になるだろうと認めている。
「彼らは素晴らしい人物だ。我々はとても幸運だ。間違いなく最高のドライバーラインアップを揃えている。彼らは世界で最速のふたりのドライバーであるだけでなく、本当に素晴らしい人物であり、非常に競争心が強く、とても礼儀正しいことが証明されている」
「彼らは育ちがいい。だから、彼らの両親に敬意を表したい。我々全員にとって、ほとんどのことはある時点における親の責任に帰するものだ」
「そのようにして彼らの身近にいて、楽しみながらも、確実に問題が解決されるようにしている」

タイトルを懸けた戦いが激化するなか、ブラウンは今後の厳しい状況に備えながらも、マクラーレンのアプローチに依然として自信を持っている。
「過去にもドライバーたちが衝突するのを見たことがある。だから我々は、部屋の緊張感が少し高まっているときは、感覚でわかると思う。(いかなる緊張も)ないと言えるだろう」
「我々のふたりがチャンピオンシップを争うようになるようだし、他のドライバーたちもそう離されてはいないから、戦いはますます厳しくなるだろう。だから、彼らふたりだけの問題ではないと思う」
「でも、もしすべてが彼らの思い通りにいけば、ふたりだけのことになるだろう。たいていの場合は涙で終わるが、我々はそうではないし、それを恐れてもいない。我々はそのことについて話をしている。見て見ぬふりをすることはない」
シーズンが劇的なクライマックスに向けて盛り上がるにつれ、ブラウンの透明性に対する自信とドライバーたちのプロ意識が試されることになるだろう。マクラーレンの慎重かつ思いやりのある監督態勢が、緊張の爆発を防ぐのに十分かどうかはまだ分からないが、チームパパイヤのアプローチは、ひとつ屋根の下でふたりのチャンピオンシップ候補を管理するという課題に備えていることを示唆している。
(Text : autosport web / Translation:AKARAG)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

