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フォード、レッドブルの自社PU製造における関与を拡大。内燃エンジンの開発にも参加へ

2025年8月22日

 フォードは、F1への野望を示す大胆な動きとして、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)の野心的なF1プログラムへの技術的関与を拡大し、ハイブリッドコンポーネントから内燃エンジンの開発にも範囲を広げることを認めた。


 2023年初頭に、レッドブルとの提携によって2026年にF1に復帰することを発表したフォードは、来年のパワーユニット(PU)と空力に関するレギュレーションの抜本的な変更に向けてF1が準備を進めるなか、貢献の度合いを強化している。特に2026年に向けてF1界がハイブリッド技術に重点を置くという状況下で、フォードがレッドブルと提携するという決定は、電動化に関する専門知識の向上に対する戦略的な関心によって進められた。

レッドブル、2023年ローンチイベントでフォードとの提携を発表
レッドブル、2023年ローンチイベントでフォードとの提携を発表

 新たなレギュレーションでは、パワーユニットのバッテリーの重要性がさらに増すことになるが、これは持続可能な自動車技術革新におけるフォード社のより広範な目標と一致している。


 フォード・パフォーマンスのグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは、『Motorsport aktuell』のインタビューで、同マニュファクチャラーの当初の動機について語った。


「我々は電動化について学びたかった。バッテリーセルの化学反応、モーター、インバーター、キャリブレーション、制御、そしてこれらすべてが内燃エンジンとどのように相互作用するのかということだ」


「燃費の最適化について学びたかった」


 フォードにとって、バッテリー技術の専門知識を活用するハイブリッドシステムへの注力は自然な流れだった。しかし、レッドブルとのパートナーシップが進化するにつれ、フォードの関与の範囲も拡大。ハイブリッド要素への重点的な貢献として始まったものが、現在では内燃エンジンを含むパワーユニット全体の開発における包括的な役割へと成長した。

マーク・ラッシュブルック
2025年F1第4戦バーレーンGP フォード・パフォーマンスのモータースポーツ・グローバル・ディレクターを務めるマーク・ラッシュブルック

■アプローチの変化

 レッドブルは変革の時期を進んでいる。独自のパワーユニット開発だけでなく、クリスチャン・ホーナー、エイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリーなどの主要人物がチームを去るなかで、大幅な人事異動も管理している。このような背景から、フォードの役割の拡大は、レッドブルの野心的なプロジェクトを支援するという同社の取り組みを強調している。ラッシュブルックは、フォードのアプローチの変化を強調した。


「当初、我々は内燃機関の開発にはそれほど関心がなかったが、この分野ではまだ学ぶべきことが多くあるのは明らかなので、今はそれに取り組むことにした」


「我々は主に部品の生産を支援している。そのため、現在我々はマシンのほぼ全体、そして運用面にも取り組んでいる」


 新たなレギュレーション規制が施行される際に、レッドブルが最高レベルで競うことを目指すうえで、フォードはこの幅広い関与によって重要なパートナーとしての地位を確立することになる。フォードは、ハイブリッド部品から内燃機関、さらにそれ以外の分野まで技術範囲を拡大することで、自社の技術的専門知識を強化するだけでなく、レッドブルの可能性を力強く支えていく。

レッドブル・パワートレインズのファクトリー
レッドブル・パワートレインズのファクトリー


(Text : autosport web / Translation:AKARAG)


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