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【F1ドライバーを支える人々】家族こそ最強のサポーター。サインツの右腕マネージャーとして尽力する従兄弟のオノロ
2025年8月21日
過酷なシーズンを送りつつ、キャリアを切り開いていかなければならないF1ドライバーたちには、それぞれすぐそばで支える仕事上のパートナーがいる。この連載では、ドライバーの心身をサポートするマネージャー、フィジオ、アドバイザーといった人々に焦点を当てる。今回紹介するのは、ウイリアムズのカルロス・サインツの従兄弟でマネージャーを務めるカルロス・オノロ・サインツだ。
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モータースポーツの世界でトップを目指しているレーシングドライバーであり、その目標に自分の人生のすべてを捧げているなら、その周りには信頼できるサポートチームが必要だ。誰にその役割を任せるかを考えたとき、家族より信頼できる存在はいないだろう。
カルロス・サインツはこれまで非常に印象的なキャリアを築いてきた。彼は、現在グリッドに並ぶ約半数のチームでドライブした経験を持つ。トロロッソでキャリアをスタートさせ、その後ルノーに移籍し、マクラーレン、フェラーリを経て、現在はウイリアムズの再興への挑戦に貢献しようとしている。

その旅路の多くにおいて彼とともに歩んできたのは、いとこのカルロス・オノロ・サインツだ。
オノロは当初は金融の分野での将来を目指していたが、モータースポーツは彼自身の家族にとって大きな存在だった。オノロの父親は、スペインラリーで2回チャンピオンに輝いたドライバーだった。カルロス・サインツSr.は、10代のころには、姉妹とともに、フアン・カルロス・オノロの走りを見に出かけていたという。フェルナンド・アロンソがスペインでのF1人気を急上昇させる以前から、オノロの一家はよくF1を観戦しに行っていた。
若きオノロは、マドリードのIEビジネススクールで経営学を学び、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)で4年間、財務コンサルタントとして勤務、高い実績を残した。彼はその後、スペインの不動産コンサルティング会社に移り、この分野で、明るい将来を切り開こうとしていた。
しかし2016年末、彼は初めて、サインツのモータースポーツキャリアに関するオファーを受けた。トロロッソで強い印象を残しつつあった有望なドライバーのための業務を任せるのに、オノロが適任であると考えられたからだ。しかしオノロがその話を断る可能性があったため、序盤の話し合いは、サインツには内緒で行われた。

オノロはすぐにこの申し出を受け入れた。ただし彼は、家族という関係と、ビジネス面との間を明確に区別することを強く望んだ。ビジネス面では完全なプロフェッショナリズムが保たれ、家族の全員が完全にリラックスできるようにするためだ。
早い段階でオノロの役割は広範囲に及ぶものとなった。サインツがF1でのドライビングと技術面に集中できるよう、オノロは右腕として、サインツの生活に影響を及ぼすすべての責任を引き受けた。

サインツのプロとしての生活全体を統括しつつ、オノロは弁護士やソーシャルメディアチームなど他分野の専門家と連携することに加え、サインツが個人的に必要とするあらゆるサポートも提供している。その仕事のなかには、サインツが経験した何度かのチーム移籍も含まれる。サインツはレッドブルとの関係を断ち、2018年末にルノーを離れてマクラーレンに移籍し、その後、フェラーリの時代を経て、ウイリアムズに加入した。
2024年にサインツは、ドライバーマーケットで最も大きな注目を集める存在になった。彼はフェラーリから離脱することが決まったため、多数のチームが彼の獲得を狙い、複数の選択肢を持つことになったのだ。そういう状況下でオノロは中心になって多数の交渉を行い、最終的にサインツのウイリアムズへの移籍をまとめた。オノロはNetflixのドキュメンタリー番組『Drive to Survive』にも登場し、強い存在感を示している。

ビジネスのバックグラウンドを持つオノロは、F1ドライバーのステータスに伴う様々な側面を的確に捉えることができる。彼は、ドライバーマネジメントを始める前のキャリアを楽しんでいたが、サインツがレース活動を終えた後も、ドライバーのマネージャーという仕事を続ける可能性を否定していない。
サインツはウイリアムズと長期契約を結んでおり、年齢もまだ30歳と若いため、彼とオノロがともに働く様子を今後何年も見ることができるだろう。その後、オノロは、モータースポーツだけでなく、他のスポーツにおいて才能ある選手を支える仕事をすることになるかもしれない。
(Chris Medland)
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8/1(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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8/2(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
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8/3(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

