2026年シーズンのF1の開幕戦オーストラリアGPを開催するアルバートパーク・サーキットに、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）の名前を冠した『ピアストリ・グランドスタンド』が設置されることが決まった。

　ピアストリはアルバートパークのあるメルボルン出身で、現在24歳。F1で3年目のシーズンを迎えた今年は、チームメイトのランド・ノリスとドライバーズ選手権を争っており、ピアストリは第14戦ハンガリーGPを終えた時点で6勝を挙げて選手権のトップに立っている。

　そんなピアストリのために、来年のホームレースでは自身の名を冠したグランドスタンド席が用意されることになった。これまでにもオーストラリア出身のジャック・ブラバム、アラン・ジョーンズ、ダニエル・リカルド、マーク・ウエーバーなどが同様に自身の名のついたスタンド席を設けてきており、ピアストリはそれに続くことになる。

　F1オーストラリアGPの公式サイト（https://www.grandprix.com.au/fan-zone/news/piastri-grandstand-to-debut-at-albert-park-in-2026）によると、『ピアストリ・グランドスタンド』は、メインストレート上でピットレーンの向かい側に設置されるという。人気の『ファンジオ・グランドスタンド』も存続することになっており、収容人数を拡大して、ピアストリとファンジオのふたつのセクションに分割されるというが、『ピアストリ・グランドスタンド』にはスタートラインに最も近い位置に、最も高価な席が用意されるということだ。

　グランドスタンド席の設置が決まったピアストリは、次のようにコメントを発表した。

「来年のオーストラリアGPには自分のグランドスタンドがあるというニュースを聞いて、とても嬉しく思っている。夢のようなことで、こんなことが起こるなんて想像していなかった。でも素晴らしいサポートだし、来年3月に実現するのが待ちきれない」

「マクラーレンのガレージの反対側にある自分のグランドスタンドにいるファンを目にするのは素晴らしい経験にになるだろう。そのエネルギーと雰囲気を感じられることを本当に楽しみにしている」

「これを実現してくれた人たち全員に感謝している。そして、この席を希望してくれるみんなにも、前もって感謝したい。オーストラリアのファンはいつも僕を応援してくれる。これが2026年にメルボルンでレースを走ることが待ちきれないもうひとつの理由だ」

　2026年の開幕戦オーストラリアGPは、3月5日（木）〜8日（日）に開催される予定で、チケットの販売は2025年9月10日（水）から。アメリカン・エキスプレスのカードを持っている人は9月3日（水）のオーストラリア時間12時より始まるプレセールで優先的に購入できるということだ。