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マクラーレンは優勢であれば「チームオーダーなしでやっていける」とマルコ。ピアストリの度胸と安定感を評価
2025年8月19日
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが最近説明したように、プレッシャーの大きいF1の世界では、チームの力学とドライバーの組み合わせがチャンピオンシップの運命を左右する可能性がある。マルコは、ドイツのウェブサイト『F1 Insider』とのインタビューで、マクラーレンのふたりのタイトル争い、オスカー・ピアストリの台頭、そしてメルセデスの有望株アンドレア・キミ・アントネッリについて語り、2025年のF1情勢について称賛の言葉と鋭い意見の両方を述べた。
マルコはまた、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリを擁するマクラーレンの現在のポジションと、ひとりのドライバーを重視するレッドブルを比較して評価した。
■「総合的にはピアストリが先行」
マクラーレンのドライバーラインアップは、2025年シーズンのパフォーマンスの重要な要素となっている。しかしマルコは、これほど強力なペアを起用することにはチャンスとリスクの両方があると考えている。
「彼らがこれほど優勢である限り、チームオーダーなしでやっていけるだろう。彼らがまだチームオーダーを出していないことは、非常に公正だと思う」とマルコは指摘した。
「しかし、状況が厳しくなると、ふたりのトップドライバーが互いにポイントを奪い合うのは確実に不利になる。だが、現時点ではそうなっていない。彼らのリード度合いを考えると、何のリスクもない」
マクラーレンのドライバーたちの相対的な強さについて質問されると、マルコは同チームのふたりについて複雑な見解を示した。
「ピアストリは度胸があって安定しているし、常に自分のベストを尽す。彼が感情的になっているのを見たことがない」
対照的に、マルコはノリスの純粋なスピードを認めたものの、総合的にはピアストリが優位だと評価した。
「ノリスは1周あたりでは速いかもしれないが、総合的にはピアストリが先行していると私は考えている」

マルコの評価は、ノリスが絶好調の時には依然として恐るべき力を発揮している一方で、ピアストリは信頼できるパフォーマーとして評判を高めていることを強調している。
ピアストリの限界についての憶測は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと比較されてきたが、マルコはすぐにその期待を抑えた。
「ピアストリは素晴らしいキャリアを積んでおり、年々成長を続けている。昨年はコースによって彼の成績は大きく変動したが、もうそうではない」
「しかし、フェルスタッペンはフェルスタッペンだ。彼(ピアストリ)にはまだ長い道のりが残っている。しかし、本当に素晴らしいドライバーになる可能性はあるだろう」
マルコはピアストリが有望だと見ているが、基準は依然としてフェルスタッペンだ。

■アントネッリにも「回復の時間」が必要
会話は、デビューシーズンに厳しい監視の目にさらされているメルセデスの18歳の天才、キミ・アントネッリにも及んだ。元F1ドライバーのマーティン・ブランドルはアントネッリについて、もしアントネッリがレッドブルにいたら冷酷なシステムによってこの時点ですでに脱落させられていただろうと示唆したが、マルコはレッドブル陣営の人材育成のアプローチを擁護した。
「違いは、我々のジュニアドライバーはまずレーシングブルズでドライブし、すぐにF1のプレッシャーにさらされるわけではないということだ。また、若いドライバーがF1マシンに乗る前に、そのドライバーの周りで大騒ぎするようなことはしない」

マルコはアントネッリの現在の成績について冷静な評価を述べ、彼のスピードを認めながらも成長の余地があることを強調した。
「とても速いが、まだとても若い。スパで彼は、走行中に自信が持てず、プッシュするとすぐにコントロールできなくなると私に話した」とマルコは明かした。
「それはどちらかというと精神的なことだ。それに、どうやらあのマシンは、我々のものと同様にウインドウが狭いようだ。一旦ウインドウに入るとはるかにアグレッシブになるので、もちろんジョージ・ラッセルのようなベテランにとっては、物事がずっと容易になる」
「ローソンがレーシングブルズで調子を取り戻したように、キミにも回復する時間を与える必要がある。しかしありがたいことに、メルセデスには第2チームのような贅沢な環境はない」

(Text : autosport web / Translation:AKARAG)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

