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F1の2025年第2四半期は収益が大幅増加。前年同時期と比較し35%アップ、映画『F1/エフワン』の効果も
2025年8月12日
F1は、2025年第2四半期の収益について、予想を大きく上回り、4月から6月までの収益が13億4000万ドル(約1980億7500万円)と驚異的な額に達したことを報告した。これは、昨年の同時期に記録された9億8800万ドル(約1460億4400万円)と比べて35%の増加となる。
リバティ・メディアが木曜日に発表したこの膨大な数字は、レースカレンダーの拡大、戦略的パートナーシップ、および革新的な事業によって、このスポーツの世界的な人気と商業的優位性が急上昇していることを強調している。フォーミュラワン・グループ最高経営責任者のステファノ・ドメニカリは、このスポーツの経済的影響力が、レーストラック上での成功と同等であると主張した。
「今シーズンは、複数のチームとドライバーが最高レベルで競い合い、驚異的なレースが繰り広げられた」とドメニカリはコメントした。
「アップルが制作したF1映画は、正当な評価を受けて公開され、ストリーミングサービスとしては史上最大の興行収入を記録する劇場公開作品となり、コアなF1ファンと新しいF1ファンの両方を魅了した」
「F1映画のような文化的な機会と、エキサイティングなコース上のアクションが組み合わさることで、強力な視聴トレンドが生まれ、特にソーシャルおよびデジタルでのエンゲージメントが堅固なものになっている。これには、公式F1チャンネルに投稿されたコンテンツによってもたらされた記録的なソーシャルインプレッション数も含まれている」
「各チーム、パートナー、そしてF1コミュニティの努力のおかげで、我々はF1コースの内外で素晴らしい勢いを生み出している」

■映画『F1/エフワン』も収益増加を後押し
F1の収入の大部分である10億3000万ドル(約1522億5200万円)は、リバティが“主な収益”と分類するものから得られており、これにはレース宣伝料、放映権、スポンサー契約などが含まれる。この数字は、主にカレンダーの拡大により、2024年第2四半期の7億3900万ドル(約1092億3700万円)から大幅に増加している。このスポーツでは、2025年の第2四半期に9つのグランプリが開催された。これは昨シーズンの同時期よりもひとつ多い。
収益の増加をさらに後押ししたのは、『Apple Original Films』が制作し、ブラッド・ピットが主演した映画『F1/エフワン』の公開に関連した独自の収益だった。この映画は6月下旬に世界中で公開され、F1のメディア露出と収入はさらに増加した。

ホスピタリティ、ライセンス、不動産などの分野をカバーするその他の収益源も、1億3200万ドル(約195億1200万円)から1億9400万ドル(約286億7700万円)に増加した。特に目立った貢献要因としては、ラスベガス・グランプリ・プラザとの600万ドル(約8億8700万円)のリース契約と、リバティのチケット販売およびホスピタリティ部門である『Quint』の好業績が挙げられる。
F1の減価償却前営業利益は対前年比2倍以上となり、1億6500万ドル(約243億9000万円)から3億6900万ドル(約545億4500万円)に増加した。また、F1はその成功の多くをチームと共有した。この四半期に10チームに分配された賞金総額は5億1300万ドル(約758億3000万円)で、2024年第2四半期の4億3500万ドル(約643億円)から増加を見せた。今年これまでに、チームは合計6億2500万ドル(約923億8600万円)を受け取った。
しかし、収益の増加は運営コストの増加も伴った。リバティは、レース開催順序の変更による輸送費の増加、増加するスポンサーたちへのサービス提供のための手数料および費用の増加、観客増加によるパドッククラブ運営の拡大、世界的な加入者数の増加に伴う『F1 TV』の拡張費用など、さまざまな要因を挙げた。ラスベガス・グランプリ・プラザでの新たな活動も、追加コストが関連している。
■MotoGP買収完了
リバティ傘下のモータースポーツの将来を形作る可能性のある戦略的展開として、同社はまた、数カ月に及ぶ規制当局の審査を経て、7月3日にMotoGPの買収を完了したことも認めた。MotoGPは今後、F1と並んで傘下に入ることになるが、その財務的影響は第3四半期まで収益に反映されない。
記録的な数字、新たな事業、そしてこれまでになく拡大し続けるカレンダーにより、F1の財務エンジンは加速を続けており、世界のスポーツ界で最も商業的に強力な資産のひとつとしての地位を、あらためて確認した。

(Text : autosport web / Translation:AKARAG)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

