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平川&坪井がハースF1から出走するTPC/F1旧車テストとは。プレシーズンテストを含めたF1テスト事情
2025年8月6日
8月6〜7日に静岡県の富士スピードウェイでマネーグラム・ハースF1チームがTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)を実施する。同チームのリザーブドライバー平川亮に加え、全日本スーパーフォーミュラ選手権、スーパーGT GT500クラスの2024年チャンピオンである坪井翔が参加することから、F1ファンのみならず、国内レースファンからも大きな注目を集めている。
今回行われるTPCとはどのようなものなのか、TPCテストの目的や概要とともに公式テスト、タイヤテストなどとの違いをお伝えしたい。
★ ★ ★ ★ ★ ★
F1は競技規則第10条内でレースウイーク以外の走行について定めており、TPCはチームが主体となって実施されるプライベートテストに該当する。その主な目的は、F1マシンに乗る機会が限られるテストドライバーや、F1を目指す若手の習熟走行だ。
富士でのTPCは8月6日に平川、7日に坪井が搭乗することからもわかるように、ハースは富士に1台の車両を持ち込む。これは『TPC目的で1台を超える車両を保有してはならず、いかなる日においても1台を超える車両をTPCのために使用できない』と、規則で定められているためだ。
また、TPCで使用される車両は2023年型の『VF-23』となる。これも、競技規則で『TPCでは開催前年から直前3シーズン(2023〜2021年)の技術規則に準拠して設計・製造された車両を使用する』と定めていることが理由となる。

TPCのメリットとしては各チーム1シーズンで最大20日間実施でき、午前9時から午後9時までの間、最?連続9時間という時間制限を守れば、レギュラードライバーが参加する場合を除いて走行距離には制限がないことだ。
そのため、各チームはF1を目指す若手ドライバーに経験を積ませるべく、TPCを積極的に活用している。最大20日間と実施できる日数も多いため、若手育成プログラムを展開するチームが、育成プログラムに所属しない若手まで幅広くTPCで起用したケースが増えている。
なお、TPCは各チームのレギュラードライバーも参加できる。ただし、レギュラードライバーに関しては合計最大4日/累計1000キロメートルまでという制限がある。
そしてTPCで使用されるタイヤについては『指定されたタイヤサプライヤー(ピレリ)によってこの?的のために特別に製造されたタイヤのみを使?できる』と定義されている。
また、TPCはあくまでチームが主体となって行うプライベートテストとなるため、これらの規則に準じてテストが実施されるかをチェックするべく、FIA国際自動車連盟がオブザーバーを任命することも競技規則に明記されている。

一方、現行車両で行われるTCC(Testing of Current Cars)は、開幕前のプレシーズンテスト、最終戦後のポストシーズンテストといった合同テスト。そしてタイヤサプライヤーであるピレリが手配(主催)するタイヤテストが含まれる。TCCとTPCは現行マシンと旧型マシン以外にも違いが多く、その一部をご紹介する。
まず、競技規則にてTCCは基本的にヨーロッパのサーキットでしか実施できないと記されている。ただ、大多数のF1チームとFIAが合意した場合やタイヤサプライヤーによるテストを除くとなっており、事実近年のプレシーズンテスト/ポストシーズンテストはバーレーンやアブダビといった中東地域での開催されている。つまり、中東でのTCC実施に大多数のF1チームとFIAが合意しているということだ。
一方のTPCはグランプリレースの開催前60日を切っていなければ、FIAグレード1、またはFIAグレード1Tのサーキットライセンスを保有するサーキットにて、地域を問わず、また他チームの合意なく実施できる。富士スピードウェイは過去にF1日本GPの開催実績があることからもわかるように、FIAグレード1のサーキットライセンスを保有している。
なお、タイヤサプライヤー手配によるテストをグランプリコースで行う場合は、グランプリウイーク明けと定められている。ほとんどの場合、ヨーロッパ戦のレースウイーク後に実施されていたが、2024年の日本GP後には鈴鹿サーキットで2025年用タイヤ開発テストが行われた事例もある。
TPCは先述のとおりチームのプライベートテストのため、実施されてもその詳細が報道陣を含め、公にされるケースは珍しい。ただ、今回の富士TPCはハースF1チームの意向もあり、TOYOTA GAZOO Racing、そして富士スピードウェイと協力し、一般公開やメディア取材を伴うイベントとして実施されることになった。
基本的に日本では三重県の鈴鹿サーキットでしか、その勇姿を観ることのできないF1マシンが、関東圏に近い富士スピードウェイで、しかも富士スピードウェイへの入場料のみという価格で見ることができる。F1ファンだけでなく、日本のモータースポーツファンにとって、F1がこれまで以上に近くなる機会になりそうだ。
【マネーグラム・ハースF1チーム 富士TPC タイムスケジュール】
■8月6日(水)/出走:平川亮
- 9時〜12時:セッション1
- 12時〜13時:体験走行
- 12時30分〜13時:オートグラフセッション
- 13時30分〜17時:セッション2
- 17時30分〜:トークショー
■8月7日(木)/出走:坪井翔
- 9時〜12時:セッション3
- 12時〜13時:体験走行
- 12時30分〜13時:オートグラフセッション
- 13時30分〜17時:セッション4
- 17時30分〜:トークショー


(Text:autosport web)
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8/1(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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8/2(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
8/3(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

