ルクレール、シャシーの問題でPPから4位「勝てたはずだった」ハミルトンは今季初の無得点「皆、本当にごめん」
2025年8月4日
2025年F1ハンガリーGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールはポールポジションから4位、ルイス・ハミルトンは12番グリッドから12位という結果だった。
スタートでルクレールはポジションをキープ、後ろのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えてファーストスティントを走った。19周目にピットイン。ステイアウトしたランド・ノリス(マクラーレン)の後ろを走った後、ノリスがピットに入った際に、ルクレールはトップに戻り、再び背後にピアストリを従えて走った。
ルクレールは40周目に2回目のピットストップを行い、最終スティントを4番手でスタート。ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ピアストリがピットに入ったことで、ルクレールは46周目に、1ストップに切り替えたノリスの約6秒後ろの2番手に上がった。しかし、ルクレールはマシンの不調を抱えており、周囲のライバルたちと比較してペースが非常に遅く、51周目にはピアストリに抜かれ、62周目にはラッセルに抜かれて、4番手に落ち、その位置でフィニッシュした。
なお、スチュワードは、ルクレールがラッセルに対して防御する際に、ラッセルに向けて2度進路を変更して、2台はあやうく接触しかけたとして、これが『不規則なドライビング』に該当すると判断、ルクレールに5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科した。しかし、レースタイムに5秒加算された結果、ルクレールの順位に変更はなかった。
フレデリック・バスール代表は、ルクレールが抱えていた問題について、次のように語った。
「最初の2スティントはコントロール下にあり、特に最初のスティントは素晴らしく、マクラーレン勢とラッセルとの差を広げていた。2スティント目にはややプレッシャーを受け、最終スティントでは1周あたり2秒を失う状況に陥った」
「今やるべきことは、シャシーに何が起きて、なぜシャルルがあれほどマシンの扱いに苦労したのかを理解することだ。少なくとも4位のポイントを獲得できたのはよかった。シャルルが完走できるかどうかという不安さえあったのだ」

ハミルトンは、ほとんどのドライバーがスタートタイヤにミディアムを選択するなかで、ハードタイヤを装着。1周目にポジションをふたつ落としてしまい、渋滞のなかで走り、順位を回復することができなかった。1ストップを選択したものの、効果はなく、ハミルトンは、リーダーから1周遅れの12位という結果にとどまった。
ハミルトンは前戦まで今年毎戦ポイントを獲得しており、今回初めてのノーポイントとなった。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=4位(70周/70周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

「僕たちが望んでいた結果ではないが、抱えていた問題を考えると、僕たちにできることは何もなかった。マシンを降りた後に状況についてより深く理解できた。僕がマシンの挙動の変化を感じ始めたのとほぼ同じタイミングで、シャシーに問題が発生していたことが判明した」
「今日は勝てたと思っているから悔しい。だが、夏休み明けにより強くなって戻ってこられるように全力を尽くす」
(無線で怒りを示していたが、決勝直後にその時の発言を訂正し)「40周目あたりからシャシーに問題が発生していた。今はその詳細が分かっている。マシンの中にいると、当然ながら何が起きているかは分からなかった。見当はつけていたが、それは間違っていた。自分たちでコントロール可能な要因だと、僕は思っていたんだ」
「残念ながら、シャシーに問題があったので、それ以上言えることはあまりない。ただ、本当にフラストレーションが溜まる。レース序盤にはあれだけの速さがあり、勝利を争っていたのに、そこからすべてを失ってしまったのだから、本当に悔しい」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=12位(69周/70周)
12番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

「厳しい週末だったが、これを乗り越えなければならない。望んでいたような前進はできなかったが、週末を通してチームの皆が懸命に努力してくれたことには感謝している」
「これからサマーブレイクに入る。この時間を使ってリセットし、充電して、より強くなって戻ってくるつもりだ。まだ僕は目指すべき場所に到達していないが、これからも戦いは続く。僕はまだ終わっていない」
(レース終了後にチームへの無線で)「皆、今週末は本当にごめんね。チームのためのポイントを獲り逃してしまった」

(autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

