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衝撃的なスピンを喫したハミルトン、新型ブレーキへの適応が大きな改善の一歩につながるか

2025年7月31日

 F1第13戦ベルギーGPでのハミルトンの2度にわたる予選Q1敗退は、困難なシーズンを送ってきた彼にとって最悪の出来事だったが、その理由はそれぞれ異なっていた。


 土曜予選のQ1では、ハミルトンは2回目の走行で7番目のタイムを記録し、チームメイトのシャルル・ルクレールに僅差で続いた。しかし、ラディオンでトラックリミットをほんのわずか超えていたため、そのラップは抹消された。

 しかし、金曜日のスプリント予選でのSQ1敗退はもっと衝撃的なものだった。バスストップ・シケインへのブレーキング中にSF-25の後輪がロックし、ハミルトンはスピンに陥ったのだ。これが最後のアタックでの非常に速かったラップを台無しにした。


 困惑したハミルトンは、後輪のロックによるこのスピンについて、「キャリアで初めてのこと」と述べたものの、それが起きた原因については詳しく語らなかった。

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
2025年F1第13戦ベルギーGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ)

 そのスピンの原因は、フェラーリ製パワーユニット(PU)の極めて強力なエンジンブレーキ・モードと、ブレンボが開発した新型のリヤブレーキマテリアルの組み合わせにあったとみられる。ハミルトンはその挙動に不意を突かれ、スピンを喫した。


 ハミルトンは、スパで初めて新しいブレーキシステムを試した。レース後、具体的にブレーキについて言及しなかったものの、彼は次のような発言を行った。


「僕たちが持ち込んだアップグレードには、基本的にふたつの要素がある。そのうちのひとつは、モントリオールでテストをする予定だったが、僕は結局それを試さなかった。シャルルがテストを行い、その後、僕はその一部を数戦にわたって使用した」


「今日、シャルルは素晴らしい走りを見せた。彼は順応してきているようだ。僕にとっては今回が初めての使用であり、予選でのあのスピンは、適切なセッティングがなされていなかったために起きた」

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
2025年F1第13戦ベルギーGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ)

 ベルギーGP決勝の最初の8周でハミルトンが非常にアグレッシブに走り、順位を大きく上げ、ライバルたちをブレーキングで抜き去ったことを考えると、スパ・フランコルシャンで初めて使用したという新しいブレーキマテリアルに、彼が急速に慣れてきていると考えるのが妥当だろう。ハミルトンは、ほとんどのドライバーよりもはるかに強い圧力をブレーキペダルにかけて、極端に遅いブレーキングをすることができるという武器を持っており、その武器を使えるだけの自信を取り戻していたようにみえる。


 キャリアを通じてカーボン・インダストリー製ブレーキを使用してきたハミルトンは、フェラーリに移籍してブレンボ製を用いるようになった。ハミルトンがフェラーリのマシン全体への適応に取り組んでいるなかで、苦戦していた要素のひとつがブレーキだった。




(Text : GrandPrix.com)


レース

8/1(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
8/2(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
8/3(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※ベルギーGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ266
2位ランド・ノリス250
3位マックス・フェルスタッペン185
4位ジョージ・ラッセル157
5位シャルル・ルクレール139
6位ルイス・ハミルトン109
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン54
9位ニコ・ヒュルケンベルグ37
10位エステバン・オコン27

チームランキング

※ベルギーGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位スクーデリア・フェラーリHP248
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム220
4位オラクル・レッドブル・レーシング192
5位ウイリアムズ・レーシング70
6位ステークF1チーム・キック・ザウバー43
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム41
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム36
9位マネーグラム・ハースF1チーム35
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
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第15戦オランダGP 8/31
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第18戦シンガポールGP 10/5
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