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F1復帰を目指す南アフリカ、数週間以内にハイネケンなど複数企業とともにF1経営陣と協議へ

2025年7月22日

 南アフリカ政府は、国内でF1を復活させる意向を改めて確認し、立候補しているキャラミを明確に重視しているが、ケープタウンでのグランプリ開催を目指して名乗りを上げたふたつの団体は、これは違法なえこひいきであると不満を述べている。


 最近、スポーツ・芸術・文化大臣のゲイトン・マッケンジーは、今後数週間以内にF1代表者との「重要な会合」が開催される予定であることを明らかにした。マッケンジーは、「私が『F1は南アフリカに復帰するべきだ』と言ったら、多くの人々が笑った」と挑戦的に語り、その後、キャラミのオーナーであるトビー・ベンターの努力を称賛した。

「政府には他のより緊急な優先事項があるため、F1を開催する資金がなく、F1基準に達するためのサーキット建設費の援助はできないと伝えたところ、彼は私の目を見て、そうすることが自分の愛国的義務だと考えていると答えた。また、我々はF1の経営陣と複数回協議を行っており、今後2週間以内に重要な会議が予定されている」

ステファノ・ドメニカリ&ゲイトン・マッケンジー
F1のステファノ・ドメニカリCEO&南アフリカのスポーツ大臣を務めるゲイトン・マッケンジー

 マッケンジーはまた、ハイネケンや、携帯電話事業者『MTN』、放送会社『MultiChoice』といった地元企業が、キャラミへのF1復帰のための資金提供を行うコンソーシアムに参加することに合意したとつけ加え、これらの企業の代表者らが、「月末のF1との会合に、我々とともに出席する予定だ」と述べた。


「彼らはこの価値を理解している。特にサハラ以南のアフリカ大陸全体を欠いたら、それは世界選手権とは呼べない」


 南アフリカ政府の計画の一部が、観光業で同国にふたたび注目を集めることであるのは明らかだろう。彼らは2010年に開催したFIFAワールドカップにより、これが大きな利益をもたらす種類の投資であることを認識しており、マッケンジーは「我々は最高のFIFAワールドカップを開催した。我々は大きなイベントで我が国の名を世に知らしめたので、今さら後戻りすべきではない」と主張している。

F1は本当にアフリカに向かうのか。「開催できる」とハミルトン、ドメニカリはルワンダとの交渉進める
1993年に開幕戦として行われたF1南アフリカGP アイルトン・セナ(左手前:マクラーレンMP4/8)、アラン・プロスト(右:ウイリアムズFW15C)、ミハエル・シューマッハー(左奥:ベネトンB193A)


(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)


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