最新記事
未だ勝利のないフェラーリ。批判を受け続けるバスール代表の将来について、CEOは「話し合いをしている」と明言せず
2025年7月12日
フェラーリがF1で厳しいシーズンを戦っているなか、フェラーリのCEOであるベネデット・ビーニャは、チーム代表のフレデリック・バスールの将来に関する新たな憶測を引き起こした。ビーニャは、バスールのスクーデリア・フェラーリのチーム代表としての長期的な将来について明言しなかったのだ。
バスールは、チームが1レースも勝てず、タイトル最有力候補のマクラーレンに大きく後れをとるという期待外れなシーズンを送っていることから、いっそう厳しい監視にさらされている。フェラーリは、2024年にはマクラーレンの直近のライバルだったが、マクラーレンは彼らを引き離し、チャンピオンシップでスクーデリアを置き去りにした。

そうした状況から、シルバーストンでのイギリスGPの週末におけるビーニャの発言は特に注目を集めた。
「バスールの将来? 我々は話し合いをしている」
『Sky Italia』に対し、ビーニャはフェラーリのチーム内の結束を称賛したが、奇妙なことにバスールの雇用の確保については断言せず、まだ協議中の状況だと述べた。
「ここに来てチームが団結しているのを見るのはいいものだ。私は人々と一緒にいるのが好きだ。なぜなら、彼らは常に変化をもたらすからだ」とビーニャは語った。
「チームは困難とともに成長する。団結は強さだ。フェラーリにはそれが備わっているし、私はここでそれを実感できる」
「バスールの将来? 彼はチーム代表だ。今は7月で、我々は話し合いをしている。ちょうどランチをともにしたところだ……」
ビーニャのコメントは、解任とは程遠いものだが、信任表明とも程遠いものだった。この沈黙により、バスールが今シーズンの後もチーム代表を続けるかどうかということについて憶測が再燃した。

■バスール自身は口を閉ざす
バスール自身は、シルバーストンでの精彩を欠いたパフォーマンスの後でビーニャの発言に対する反応を求められても、それほど積極的に答えることはなかった。彼らの“話し合い”の内容について尋ねられると、バスールは短く答えただけだった。
「ビーニャとの話し合いについて、私は一切つけ加えることはない」とバスールは語った。
バスールの消極的な反応は、うわさを払拭するのにほとんど役に立たなかった。7度の世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンの加入を含む多額の投資にもかかわらず、期待に応えられるようなシーズンにはなっていないし、ハミルトンはまだフェラーリで表彰台に立っていないとなればなおのことだ。
またフェラーリの現在のパフォーマンスも、バスールの立場を強める役にはほとんど立っていない。チームは2024年に、獲得していれば2008年以来となるコンストラクターズ選手権タイトルを14ポイント差で逃したが、その勢いを2025年に持ち込むことができなかった。一方マクラーレンは、チャンピオンシップでは第12戦イギリスGP終了時点でフェラーリとの差を238ポイントにして、大きくリードを広げた。

シルバーストンでは、またしても厳しい戦いとなった。ルクレールは、フォーメーションラップを終えてスタートの前にスリックタイヤに交換するという賭けに出たが、下位に落ちてしまった。その後は挽回できずに、終盤にカルロス・サインツ(ウイリアムズ)と接触して最終的に14位で終わった。ハミルトンは、競争力は高かったものの、ホームレースで待望の表彰台を獲得するには至らず、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)の後ろでフィニッシュした。
スクーデリアは2026年の重要なF1レギュレーションの変更に向けて準備を進めているが、シーズン半ばまでチームが1勝も上げられず、表彰台も獲得できなかったことで、マラネロでは気詰まりな疑問が生じている。今のところ、バスールは引き続きチーム代表を務めており、フェラーリは協議中のままだ。
(Text : autosport web / Translation:AKARAG)
関連ニュース
7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/5(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

