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ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが走行

2025年7月11日

 ピレリは、完全に新しくなる2026年のマシンの特性に合わせて設計中のタイヤの開発を継続している。シルバーストンでは、アストンマーティンとザウバーが、グランプリ後さらに3日間留まって、同社のプログラムに手を貸した。


 月曜日は、パドックではまだチームとプロモーターによって片付けが行われていることから、休日とすることが義務付けられている。また、サーキット周辺ではグランプリのためだけに設置された広告看板をすべて撤去する作業も本格化するため、テストは火曜日と水曜日に2チームと3人のドライバーが参加して行われた。

 ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグはモナコに急いで戻り、家族と軽くお祝いをした後、ヒンウィルへ向かって自身初のF1表彰台獲得を祝った。一方、ザウバーのドライバーでテストに参加したのはルーキーのガブリエル・ボルトレートのみで、2日間のテスト期間中に走行を行った。


 また、アストンマーティンからは火曜日にリザーブ兼テストドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチが参加し、翌日にはチームレギュラーのランス・ストロールが改造されたAMR25を引き継いだ。

ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンでピレリがテストした2026年用タイヤ

 ピレリはテスト目標を2日間に分け、初日を新しい構造のプロトタイプのために使った。その承認期限が今年の9月1日であるためだ。一方で水曜日には、ドライバーたちはピレリの製品ラインアップのなかでハード寄りのコンパウンドであるC1、C2、C3タイヤのプロトタイプをいくつか使用して走行した。


 シルバーストンはタイヤにとってもっとも要求の厳しいサーキットのひとつなので、このテストには理想的な会場であり、ピレリは収集したデータに満足しているという。


 ドルゴヴィッチはこのテストのファステストラップを記録し、112周を走って1分30秒119のベストタイムを出した。一方、ストロールはブラジル人ドライバーのベンチマークに近づき、1分30秒195のラップタイムを出した。なお、ストロールはレース距離の2倍以上となる126周をドライブしている。


 2日間のテスト中、F2チャンピオンのガブリエル・ボルトレートは忙しく過ごしていた。この若きブラジル人ドライバーは、2日目の終わりまでに220周を走り、自己ベストは1分31秒341だった。

ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンで行われたピレリの2026年用タイヤのテストに参加したガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)
ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンでピレリがテストした2026年用タイヤ

 ピレリのモータースポーツ担当ディレクターのマリオ・イゾラは、テスト終了時に非常に満足していた。ピレリが来シーズンに提供する6つのコンパウンドとコンストラクションを決定するにあたって、イゾラはすでに今後のステップに目を向けていた。


 イゾラは「現在、我々は2026年に向けたタイヤ開発の重要な段階にある。シルバーストンではコンストラクションに関する作業がほぼ完了した」と説明し、次のように付け加えた。「今後はいつも通り、9月上旬に予定されているホモロゲーションの前にすべてのデータを分析し、結論を出す予定だ。さらに、タイヤに非常に厳しいシルバーストンのコースにおいて、ハードコンパウンドにもっとも適した選択肢を比較することができた」


 これは、2026年のタイヤコンストラクションを選択するよりも少し時間がかかるプロセスだが、イゾラは次のように説明した。「レギュレーションで定められた期日が11月であることを考えると、これを完了するまでにまだ時間はある。ハンガリーGP直後の8月5日と6日にハンガロリンクで行うテストセッションを皮切りに、さらにテストセッションを実施していく予定だ」


 イゾラは最後に、「最終的な決断に役立てるため、モンツァ、ムジェロ、メキシコシティでさらに3回のセッションを行う」と明かし、その後2026年型タイヤコンパウンドのホモロゲーションを取得して、アブダビで行われるポストシーズンテストに持ち込み、10チームすべてに来年レースで使用される完全に新しいタイヤの感触を掴んでもらう予定だと語った。

ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンで行われたピレリの2026年用タイヤのテストに参加したガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)
ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンで行われたピレリの2026年用タイヤのテストに参加したフェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン リザーブドライバー)
ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンで行われたピレリの2026年用タイヤのテストに参加したランス・ストロール(アストンマーティン)
ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンで行われたピレリの2026年用タイヤのテストに参加したフェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン リザーブドライバー)
ピレリ、2026年用F1タイヤをシルバーストンでテスト。アストンマーティンとザウバーが2日間走行
シルバーストンで行われたピレリの2026年用タイヤのテストに参加したガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)


(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)


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