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赤旗時クラッシュのベアマン、予選ベスト8番手も10位降格に「愚かなミスをした自分に腹が立つ。時間を戻したい」

2025年7月6日

 2025年F1イギリスGPの予選で、ハースのオリバー・ベアマンはQ3に進出し、初のホームグランプリでキャリアベストの8番手を獲得した。しかし、フリープラクティス3回目において赤旗規則への違反を犯したため、10グリッド降格ペナルティが言い渡されており、18番グリッドからスタートする見込みだ(土曜時点の暫定グリッド)。

 ハースは今回、アップデートコンポーネントとして、フロアボディ、フロアフェンス、フロアエッジ、サイドポッド・インレットの変更を申告している。ベアマンの予選8番手タイムとポールポジションタイムとの差は、わずか0.579秒だった。

オリバー・ベアマン(ハース)
2025年F1第12戦イギリスGP オリバー・ベアマン(ハース)

 しかしベアマンは、ペナルティのため、後方グリッドからスタートしなければならない。FP3の赤旗中に低速で走行せず、その上、クラッシュしてしまい、決勝10グリッド降格という重いペナルティを科されたためだ。さらに、ペナルティポイント4点が加算されたため、12カ月で合計8点と、1戦出場停止にあと4点まで近づくことになった。


 FP3終盤、ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)がコースアウトし、グラベルでスタックしたため、赤旗が提示された。ベアマンはピットレーンに向かうなかで、いったん減速した後、大きく加速し、ブレーキが冷えていたためにマシンのコントロールを失い、ピットエントリーロードにおいてクラッシュした。


 スチュワードは、ベアマンが赤旗中にピットに戻る際に低速で走行しなかったことを規則違反と判断、高速でバリアにヒットしたことも指摘した。スチュワードの声明には、以下のように記されている。


「セッション中、12時33分57秒に赤旗が提示された。カーナンバー87(ベアマン)は赤旗に対応して減速したが、ターン15に差しかかる際、レースペースまで大きく加速し、時速260キロでピットエントリーロードへ進入した。その結果、車両のコントロールを失い、ピットエントリーロードにおいてバリアに衝突した」


「F1競技規則第37.6条(a)および国際モータースポーツ競技規則付則H第2.5.4.1条(b)では、赤旗が提示された際には『すべての車両は直ちに減速し、ピットレーンに向けて低速で走行しなければならない』と定められている」


「明らかに、カーナンバー87のドライバーは、ピットレーンへ向けて低速で戻っておらず、むしろレース状況を模擬するかのように加速してピットエントリーロードに進入した。我々は通常のレース周回時のインラップと比較したが、赤旗中であったこの周回の方が速度が高かった」


「さらに悪いことに、彼はその高い速度の中で車両のコントロールを失い、バリアに衝突した。当該ドライバーは、赤旗によりこの周回が低速で行われたためブレーキが温まっておらず、それを誤って判断したと説明した。これはクラッシュの一因である可能性はあるが、我々はそれを情状酌量の理由とは見なさなかった」


「よって、我々はペナルティガイドラインに従い、彼に対して10グリッド降格およびペナルティポイント4点の処分を科すこととした」

オリバー・ベアマン(ハース)
2025年F1第12戦イギリスGP オリバー・ベアマン(ハース)

■オリバー・ベアマン(マネーグラム・ハースF1チーム)
FP3 6番手(1分26秒112/13周)
予選 8番手(Q1=3番手1分26秒005:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分25秒534:ソフトタイヤ/Q3=8番手1分25秒471:ソフトタイヤ)


「良い予選だったし、今日のマシンの感触は本当に良かった。マシンは期待どおりのパフォーマンスを発揮しており、それを土曜日にしっかり示すことができた」


「チームは今日素晴らしい仕事をしてくれたので、余計に悔しい。でも、マシンは余裕を持ってQ3に進める状態だったし、予選が良ければ、決勝のパフォーマンスも優れたマシンだということだと思う」


(走行直後に『Sky Sports F1』に語り)「最悪だ。正直言って、ひどい気分だ。完全に自分の責任だ。今朝、とても愚かなミスを犯した」


「一方で、良い予選ができたことは本当にうれしい。今週末アップグレードを投入したチームの努力が報われたことを証明できたし、実力でQ3に進出できたことは素晴らしい」


「ここ数戦、予選が僕たちの弱点だった。そして、今シーズンを通じてあまり得意ではなかった高速コーナーの多いこのサーキットでQ3に入れたのだから、最高だ。明日は後方からのスタートになるが、自分に何ができるか見てみようと思う」


「赤旗中、かなりの低速でラップを走っていて、ピット入口に入る時にはタイヤもブレーキもとても冷えていた。僕はそのことを十分に考慮していなかった」


「単なる愚かでばかげたミスだった。ブレーキを踏んだ時には冷え切っていて、タイヤも冷えていたために、コントロールを失った。本当に愚かだったし、自分に腹が立つ。時間を戻してやり直したいが、それはできない。だからこの経験から学び、良いレースをしたいと思う」



(autosport web)


レース

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