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1戦で勢力図が変化、レッドブル代表はマクラーレンに完敗を認める。選手権を諦める発言も【トップチーム密着】
2025年7月2日
「仮にキミ(アンドレア・キミ・アントネッリ/メルセデス)に突っ込まれていなくとも、残念ながら今日はマクラーレンと戦うペースはなかったと思う。ランドはよくやった。勝者を讃えたい」
2025年F1第11戦オーストリアGPのレース後、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、そう言ってレッドブルの地元での完敗を認めた。しかし、同時に上位争いにはまだ疑問符が残っているとも言う。
「2週間前のモントリオールでは我々はマクラーレンの前の2位でフィニッシュした。それが今週は歯が立たなかった。我々だけじゃない。モントリオールの勝者であるメルセデスのジョージ(・ラッセル)は、このレースで優勝者から62秒遅れでチェッカーフラッグを受けた」

考えられることは、第10戦カナダGPで投入したマクラーレンのアップデートがなんらかの理由でモントリオールでは機能しなかったのではないかということだ。
もうひとつ考えられることは、オーストリアGPの週末が比較的暑かったことだ。カナダGPも日曜日は3日間で最も気温が上がったが、それでも最高で25度。オーストリアGPは日曜日のスタート直前の段階で気温30度、路面温度50度という暑いコンディションだった。
今年のマクラーレンはタイヤの温度管理が他チームに比べて素晴らしく、デグラデーション(熱による劣化)がライバル勢よりも少ない。そのアドバンテージをマクラーレンが活かすことができたことで、カナダGPでの勢力図が一変したのではないかと考えられる。
ホーナーもこう語る。
「ひとつのチームが際立っているものの、他のトップチームは週末ごとに残りのなかでの順位が入れ替わっている。次のシルバーストンはコンディションもサーキットも異なる。イギリスも熱波に見舞われているが、大陸ほどではない。したがって、勢力図が再び変化しても不思議はない」

ただし、ホーナーにとってかなりのショックだったようだ。なぜなら、チャンピオンシップにおいて、ノーポイントは絶対に避けなければならないにもかかわらず、オーストリアGPでのノーポイントにより、2022年のサウジアラビアGPから続けてきた連続入賞記録が77戦でストップしてしまったからだ。
「ドライバーズチャンピオンシップはほぼ終了だ。5連覇は諦めるしかない。マクラーレンは、我々との差を保ちながらレースをしてくるだろう。だから、我々は、目の前のレースに集中するだけだ」
ホーナーの言葉が正しければ、今シーズンのチャンピオンシップ争いは、シーズンを折り返す前に、すでにコンストラクターズはマクラーレンの連覇が確定し、ドライバーズもマクラーレンのふたりのドライバーによって、争われることになる見込みだ。
(Text : Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

