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代表はチームクルーの名前を出す報道に不快感も、ただの妄想とは思えないイタリア紙のフェラーリ批判【代表のコメント裏事情】

2025年6月24日

 2025年F1第10戦カナダGPの金曜日に開かれた国際自動車連盟(FIA)の会見で多くの質問を浴びたのは、6月に入って以降、イタリアのメディアから進退に関する憶測を報じられたフェラーリのフレデリック・バスール代表だった。


 司会者から、イタリアのメディアによる懐疑的な見方について尋ねられたバスールは次のように語気を強めた。

「初めに言っておくが、そう報じているのはすべてのイタリアのメディアではなく、一部だということだ。そして、今回の問題はこれまでとは異なり、矛先が私ではなく、チームスタッフに対して行われているということだ。彼らの名前をこのように公表することは、彼らや彼らの家族に対して非常に無礼だ。昨年も、エアロ部門の責任者が同じような問題に悩まされた。メディアが何をしたいのか理解できない。ネタがなくなったのか。だとしても、そんなことをすれば、自分で自分の首を絞めることになる。なぜなら、そんな報道のやり方をしても、フェラーリを傷つけるだけだからだ。こんなことを繰り返していては、チャンピオンにはなれない」

フレデリック・バスール代表(フェラーリ)
2025年F1第10戦カナダGP フレデリック・バスール代表(フェラーリ)

 この会見の前日に行われたフェラーリのドライバーふたりの会見では、シャルル・ルクレールもルイス・ハミルトンもバスールを擁護するコメントを残していた。バスール、ルクレール、ハミルトンの公式コメントだけを聞けば、イタリアメディアが相次いで報じた「バスール更迭論」はガセネタのように思われるが、過去の歴史を振り返ると、無視はできない。というのも、バスールの前任者だったマッティア・ビノットが事実上、解任された際にも、直前に「解任」の噂がイタリアメディアから流されていたからだ。そのときも、フェラーリやビノット本人、そして所属ドライバーたちがこの憶測を否定していたが、最終戦後、ウワサは現実のものとなり、ビノットは辞表を提出する形でチームを離脱。代わって代表に就いたのがバスールだった。


 ただし、バスールを起用したのは、フェラーリのエグゼクティブ・チェアマンでありステランティス・グループの会長でもあるジョン・エルカンで、バスールにとって強力な後ろ盾となっているはずだ。そのことはイタリアのメディアもわかっているだろう。


 しかも、今回バスールを批判しているのは、バスールが言うように決して「一部」ではなく、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』、『Corriere dello Sport(コリエレ・デロ・スポルト)』、『Motorsport Italia(モータースポーツ・イタリア)』というイタリアを代表する新聞。これはフェラーリがメディアを利用して、バスールにプレッシャーをかけている可能性が高い。


 では、イタリアメディア(もしかするとフェラーリ幹部)はバスールの何に不満を抱いているのか。これはあくまで憶測だが、バスールのリクルート活動ではないかと思われる。そもそもエルカンがバスールを起用した理由は、バスールの幅広い人脈を利用して、スーパースター軍団を作り上げることだったからだ。


 ハミルトンの獲得はそのひとつで、これは成功した。しかし、天才デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイの獲得には失敗。その後、バスールが獲得したのはメルセデスのロイック・セラだったが、そのセラの仕事ぶりにエルカンをはじめとするフェラーリ幹部が納得していないのではないか。

エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン マネージングテクニカルパートナー)
2025年F1第8戦モナコGP エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン マネージングテクニカルパートナー)
ロイック・セラ(左)とジェローム・ダンブロジオ
スクーデリア・フェラーリに加入したロイック・セラ(左)とジェローム・ダンブロジオ

 イタリアメディアはこうも語っている。


「次の3グランプリ(カナダ、オーストリア、イギリス)は、バスールの将来にとって非常に重要なグランプリとなるだろう。いま、マラネロでは、耐久プログラムの現ボスであるアントネッロ・コレッタの名前が挙がり始めているからだ」


 これは、単なるメディアの妄想だとは思えない。



(Text : Masahiro Owari)


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