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イギリスGPプレビュー:BARホンダ

2004年7月8日

 BARホンダのレースチームは先週末のマニ‐クールでのレースを終えた後、日曜の晩のうちにノーザンプトンシャーのチーム本拠へ戻った。文字どおりチームの“玄関先”で開かれるイギリスGPに備えるためだ。

 どのチームもドライバーもホームイベントでは勝ちたいもの。もちろんBARとリードドライバーのジェンソン・バトンも例外ではない。シーズン前半戦で見事な活躍を見せ、ここまでの10戦で6個のトロフィーを獲得したバトンの次なる目標は、言うまでもなくチームと自身の初優勝だ。その記念すべき勝利をこのシルバーストンで記録できれば、これに優る喜びはないだろう。
「マニ‐クールでの結果は残念だった。ポディウムに上がるチャンスは十分にあったからね。僕らのホームレースに向けての準備のためにイギリスに戻ってきて、少し気分も落ち着いたところだ」とバトン。「シーズン半ばごろには初勝利を、というのが僕らの当初からの目標だった。言うまでもなく、今週末にそれを達成できれば素晴らしいだろうね」
「このレースはいろんな意味で特別なものだ。僕はここでのレースが大好きだし、4年前にここで果たしたF1デビューレースのことは決して忘れないだろう。オープニングラップでミハエル・シューマッハーを抜いたんだよ。彼は多めにガソリンを積んでいたのかもしれないけど、それにしても夢のような瞬間だった。母国の大観衆の前でレースをするのは、信じられないほど感動的な体験だ。メインストレートのスタンドは一面がユニオンジャックの海だからね! そして最も重要なのは、この週末にはチームスタッフのほとんど全員が応援に来てくれるから、僕らの成功をチーム全体と分かち合えるということだ。日曜の晩には彼らと“特別なお祝い”ができることを期待している」
 先週末、バトンと佐藤琢磨のパフォーマンスに影響を及ぼしたトラブルについて、チームは徹底的な調査を行っており、今週の日曜に再び信頼性の問題が起きないように全力を尽くしている。
「もちろん僕のホームレースは鈴鹿だけど、今はイギリスに住んでいるからイギリスGPは第2のホームレースと言える」と琢磨。「チームのスタッフと多くのイギリス人ファンの前でいいレースをしたいと思っている。日曜日には好成績を望めるマシンが用意されているはずだよ」
「イギリスGPは最もエキサイティングなレースのひとつだと思う。このサーキットでは、ジュニアフォーミュラやF3の頃のいい思い出もあるから、シルバーストンのレースに臨むときはいつでも気合が入るんだ。フランスGPはちょっと残念な結果に終わったけど、インディでのパフォーマンスで得た自信を忘れてはいない。シルバーストンは天候が急変しやすいので、過去の歴史を見ても面白いレースが多かった。今年もすごくエキサイティングなレースになるんじゃないかな」




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