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【F1第10戦予選の要点】新品ミディアムを使い果たしポール獲得のラッセル。前年の雪辱を果たせるか
2025年6月15日
ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2025年F1第10戦カナダGPのポールポジションを獲得した。今季ここまでの9戦では、マクラーレンのふたりとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを分け合ってきた。10戦目にして初めて、その一角をラッセルが崩し、今季4人目のポールシッターとなった。
まさに劇的なポール獲得だった。 今週末のラッセルは、フリー走行2回目(FP2)でのトップタイムを始め、3回のフリー走行はいずれもトップ4に入る速さを見せていた。予選に入ってからも、Q1こそ6番手に後退したが、Q2はミディアムタイヤ(C5/イエロー)でトップタイムを叩き出した。しかしソフトタイヤ(C6/レッド)で出て行ったQ3最初のアタックでは、Q2での自己ベストを0.054秒しか更新できず、暫定首位につけていたのフェルスタッペンに0.268秒の差をつけられた。
残り時間3分を切って、上位勢がQ3最後のアタックに出ていくと、まずはポイントリーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分11秒120でトップにおどり出る。ただ、その直後にはフェルスタッペンが1分11秒059でピアストリを退けた。するとチェッカーが振られたのとほぼ同時に、ラッセルが1分10秒899の最速タイムを叩き出し、2年連続となるカナダでのポールポジションを確定した。
「最後のアタック中、ダッシュボードでデルタ(自身の1回目アタックとのタイム比較)を見ていたら、コーナーごとに0.1秒速くなってた。最後のシケインをクリアしたところで、行けたと思った」、そうラッセルは振り返る。
同じミディアムのフェルスタッペンに0.160秒差をつけての、堂々たる今季初ポール。直前にソフトタイヤで記録していた自己ベストタイムからは0.617秒もの大幅タイムアップだった。
今季のメルセデスは序盤こそ好調で、ラッセルは第6戦マイアミGPまでに4回の表彰台を得てきた。しかし前戦スペインまでのヨーロッパ3連戦で失速。7位、11位、4位に終わっている(チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは18位とリタイア2回)。
今回はフロアに加えたアップデートが当たった、という見方もある。しかしそれ以上に、ここぞという局面でミディアムタイヤで勝負に出たメルセデスの好判断が、結果に結びついたといえるだろう。
去年のラッセルは断続的に雨の降る難しいコンディションのなか、ポールスタートから首位を維持。しかし21周目の最終シケインでランド・ノリス(マクラーレン)、フェルスタッペンに次々に抜かれ3番手に後退。いったんはノリスをかわして2番手に浮上したものの、すぐに抜き返され3位チェッカーという悔しい結果だった。
今年の決勝レースはドライコンディションでの戦いとなりそうだが、路面温度は50度前後まで上がることが予想され、去年より一段階ずつ柔らかいタイヤでは2回ストップ必至だ。
FP2を見る限り、ミディアムタイヤでのロングランはマクラーレンの2台とフェルスタッペンが安定して速かった。加えてラッセルは新品ミディアムはすでに予選で使い果たし、中古しかない。そのハンデキャップを跳ね返し、去年の雪辱を果たすことはできるだろうか。


(Text:Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 266 |
2位 | ランド・ノリス | 250 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 185 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 157 |
5位 | シャルル・ルクレール | 139 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 248 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 220 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 192 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 43 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 41 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

