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インターパブリック撤退でシルバーストンの将来に光

2004年7月7日

 ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)はシルバーストンサーキットの賃貸と管理の権利を取り戻すことで、インターパブリック・グループと合意に達した。

 イギリスGPの開催権を入手したインターパブリックは、当初同社の所有するブランズハッチ・サーキットを全面改装して同GPを開催しようと目論んだが、開発許可が下りなかったため計画が頓挫し、シルバーストンを賃貸する形でグランプリの主催者となっていた。しかし、このほどシルバーストンの所有者であるBRDCとインターパブリックの間で合意が成立し、その賃貸契約を早期に終了すると共に、BRDCはインターパブリックから契約破棄に伴う保証金を受け取れることになった。
「インターパブリックとの契約は6月30日をもって終了した。これによって賃貸契約は当初の予定よりも早く終了し、2004年12月15日よりBRDCはシルバーストン・サーキットの完全な占有権を取り戻すことになる」とBRDCのチーフエグゼクティブ、アレクサンダー・ホートンは述べた。「この合意に基づき、BRDCはインターパブリックの2007年までの契約義務に相当する金額として2700万ポンド(約54億円)を分割払いで受け取る。したがって、BRDCの財務状況は基本的にこれまでと何ら変わらない」
「この支払いによってBRDCは中期的な財務的保証を得ることになり、クラブの将来の選択肢を慎重に検討しながら、進むべき方向を自らの力で決められるようになるだろう」
 イギリスGPの開催を今週末に控えて、さらにホートンはBRDCとして同イベントがF1カレンダーに残るための努力をこれまでどおりに続けると言明した。
「BRDCはシルバーストンの長期的な計画とイギリスGPの開催継続について、FOA、関連企業、そして東ミッドランド開発局を窓口として英国政府とも話し合いを続けている。FOAはすでに2005年と2006年について同グランプリの開催を公式に約束しており、BRDCの役員会は同イベントの開催が長期的に保証される見通しについて、予断は許されないものの楽観的であると考える」
 イギリスGPは今週末シルバーストンで開催され(7月9〜11日)、チケットはすでに完売となっている。




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