金曜午後にマニ−クールでの特別記者会見でＦＩＡ会長のマックス・モズレーが発表したコメントを、マクラーレン代表のロン・デニスが激しく非難し、突然の辞意を表明したモズレーに対し真相を明らかにするよう求めている。
　デニスが憤慨しているのは、モズレーが今季末に会長職を辞する決意をした最大の理由として、チーム監督らがなかなか同意しない上にひんぱんに考えを変えるためまとめ役に疲れた、と非難的な発言をしたことだ。モズレーは現在、Ｆ１マシンの速度とパフォーマンスを落とすためのルール改正を試みている最中で、ＦＩＡが独自の案を打ち出す前に、チーム側に対し意見をまとめるよう２カ月の期限を与えている。
「マックスは随分いろいろ言っていたが、誤解を招く正確でない発言だった」と土曜、フランスＧＰ会場で語ったデニス。「彼はどのチームもあらゆる面で共鳴をしないというように表現したが、これこそまったく事実に反する」
　デニスはチーム側の態度については完全に釈明しようとはせず、モズレーがある部分でチーム側の決定に関与していたと説明する。
「いく人かのチーム代表が予選（の変更案）に反対し、（最近のヒースロー会議の過程で）立場を変えたことは確かに本当だ。だが、これより前に、マックスがこの予選の導入を自身が望んでいないという意思を明らかにする発言をしていたではないか」

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