「新品タイヤが“ゴールデンチケット”に」「モナコからの立て直しとしては素晴らしい週末」/F1第9戦決勝コメント(2)
2025年6月3日
2025年F1第9戦スペインGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)だ。
■ニコ・ヒュルケンベルグ(ステークF1チーム・キック・ザウバー)
決勝=5位(66周/66周)
15番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト

「今日は、すべてが本当にうまく噛み合った日曜日だった。序盤から上位争いに加わっていた。良いスタートを決め、クリーンな1周目を走り、すぐにポイント圏内で戦う状況に身を置いたんだ」
「皮肉なことに、土曜がベストではなかったことで(注:予選16番手でQ1敗退)、ソフトタイヤを1セット温存できたことが、タイヤ配分の面で戦略的なアドバンテージとなった。セーフティカーが出動した時、状況が一変した。僕たちはフレッシュなコンパウンドを持っていて、それが“ゴールデンチケット”となったんだ。今日は、新品タイヤとユーズドタイヤの差が大きくて、それが僕たちに有利に働いた」
「マシンは週末を通して好調で、アップグレードが明らかにパフォーマンスの向上につながった。レース中ずっと強いペースを維持できたよ。ファクトリーと現場の両方でハードワークを重ねてくれたチーム全体に敬意を表したい」
「昨日は自分自身のパフォーマンスを最大化できず、結果を出せなかったことにがっかりして、自分に腹が立っていた。でもその怒りが、今日さらに自分を奮い立たせてくれた。このように巻き返して10ポイントを持ち帰ることができて、満足している。僕たちにとって大きな結果だ。それを達成できたことこそ、最終的に一番重要なことなんだ」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(66周/66周)
4番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト

「スタート位置と同じ順位でフィニッシュした。今日可能なベストの順位はおそらく4位だったと思う。最後の10周はアクションが多かったが、1周目の自分のパフォーマンスに苛立ちを感じている。スタート自体は良かったものの、そこからポジションを落とし、フェラーリの2台に先行された」
「今日はシャルルを射程に捉えられる気がしていたが、セーフティカーによって状況が変わり、フェルスタッペンとの接触もあって、彼を追い詰めるのは少し難しくなった」
「全体としては、この週末に見られた進歩に満足してバルセロナを離れることができる。4位という結果は、今季序盤から僕たちがレースをしてきたポジションと一致しており、2戦続けて厳しいレースをした後では、ペース的にそのエリアに戻れたのは良いことだ」
「残念ながら、依然としてトップ勢とは大きな差があるが、僕たちは前進している。次戦カナダでも引き続き進歩を目指していく」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=3位(66周/66周)
7番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ミディアム→ソフト

「昨日、僕は日曜のレースのために予選を犠牲にした。それでも表彰台に立てるとは予想していなかったので、うれしいよ」
「最初の2スティントはとても良かった。最後のミディアムタイヤでのスティントでは少し苦労したが、その後セーフティカーが出てくれたことで再びソフトタイヤに履き替える機会が訪れ、それを活用することができた」
「まだやるべきことが多く、望んでいるほど速くはないが、これから帰宅していったんリセットし、今後のレースでさらに強くなるために努力する」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(66周/66周)
2番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト

「全力を尽くした。オスカーは今日、本当に良いレースをした。僕には彼と同じペースがなかったが、最善を尽くした」
「長いレースで、終盤に何が起きてもおかしくなかった。ふたりとも、セーフティカー後のリスタートでは結構スライドしていたしね。楽しくて良いレースだったし、何よりチームとして1-2フィニッシュを決められたことはさらに良かった」
「全体的にはかなりシンプルなレースだったと思う。マックスが3ストップ戦略をとったことで、少し面白くなったけどね。彼のペースは強力だった」
「何度かオスカーに追いつこうとしたが、4秒以内に近づくと、すぐにダーティエアの影響が大きくなってくる。するとタイヤの温度が上がり、ダウンフォースを失い、プッシュするとスライドするようになる。そうなるともう負のスパイラルに陥ってしまうんだ」
「ペース自体は良かったと思うが、ダーティエアの影響が大きすぎた」
「それでも良い週末だった。今週末は彼の方が優れていたから、僕は負けた。彼は昨日の(予選で)素晴らしいパフォーマンスを発揮し、それが今日のアドバンテージにつながった」
「自分のどこを改善する必要があるかは分かっているし、何をより良くすべきかも分かっている。そして、それを実行できるという自信がある。どれだけ勝ちたいと思っても、すべてのレースに勝てるわけではない。進歩には時間がかかるし、僕は今、進歩のために努力しているところだ」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(66周/66周)
1番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト

「(66周を)おおむね完璧に管理できたと思う。とても良いスタートを決めて、ファーストスティントをうまくやったことで、その後のレース展開が少し楽になった」
「トラフィックを切り抜けるのは本当に大変だった。3秒、4秒後方からでもダーティエア(乱流)の大きな影響を受ける。突破するのが難しい瞬間もあったけれど、必要な時にプッシュしてペースを解き放つことができたと思う」
「終盤のセーフティカーの場面でも、うまく対処できたと思うし、自分には十分なペースがあることも分かっていた。良い週末だったよ」
「マックスが3ストップ戦略を試みたのは少し驚きだった。うまくいきそうだったよね」
「今週末の自分たちの仕事に誇りを感じている。FP1はベストな内容ではなかったが、その後しっかりと立て直すことができた。モナコからの立て直しとしては素晴らしい週末だった」
「本当に文句のつけようがないよ。素晴らしいシーズンを送っているし、今回の週末は、まさに自分がずっと求めていた内容だった。必要なときに必要なことを確実に遂行できた。それがすべてだ」
「今回もチームは素晴らしいマシンを与えてくれた。今はレースで勝つのが本当に楽しいし、自分自身が楽しんでいるだけでなく、チームも同じように楽しんでくれていたらいいと思っている。観客席の皆さんにも感謝したい。たくさんの応援を受けた」
(Text : autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 186 |
2位 | ランド・ノリス | 176 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 137 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | シャルル・ルクレール | 94 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 71 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | アイザック・ハジャー | 21 |
10位 | エステバン・オコン | 20 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 362 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 165 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 159 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 144 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 54 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 26 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 16 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 16 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

