F速

  • 会員登録
  • ログイン

フェルスタッペン、ハードタイヤでのリスタートで表彰台を逃す「あれほど良くないタイヤとは思わなかった」

2025年6月2日

 2025年F1スペインGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、5位でフィニッシュした後、ペナルティにより10位に降格された。


 3番グリッドからスタートで2番手に上がり、ランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれた直後の13周目に最初のピットストップを行った。この時点で、フェルスタッペンは、マクラーレン勢とは異なり、3ストップを計画していた。

2025年F1第9戦スペインGP スタート直後のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 トップ2のマクラーレン勢が1回目のピットストップを行った直後の数周にわたり、フェルスタッペンはレースをリード、その後、3回のタイヤ交換を終えた後は3番手を走行した。


 しかし終盤、セーフティカーが出動したことで、ほとんどのマシンがタイヤ交換を行い、ユーズドソフトタイヤで最後の数周を戦う準備をした。フェルスタッペンは、追加のピットストップ時、チームから「選択肢がなかった」と言われて新品ハードを装着される。これによりフェルスタッペンはリスタートで著しく不利になり、最終コーナー出口でコントロールを失いかけ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれてしまった。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)のバトル
2025年F1第9戦スペインGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)のバトル

 続いてジョージ・ラッセル(メルセデス)が仕掛けてきた結果、フェルスタッペンはコース外を走り、コーナーをカットして、ラッセルの前でコースに戻った。ペナルティを恐れたレッドブルは、フェルスタッペンに対し、ラッセルの後ろに下がるよう指示。フェルスタッペンはフラストレーションを募らせてか、奇妙な行動を取った。ターン5を前に大きく減速し、ラッセルにポジションを譲るように見せて、ラッセルが前に出た直後に突然加速し、ラッセルに接触したのだ。


 その後、結局フェルスタッペンはラッセルの後ろに下がり、5位でフィニッシュ。しかしラッセルに対しての行為にスチュワードが10秒ペナルティを科したため、正式リザルトは10位となった。さらにペナルティポイント3が加算されたことで、過去12カ月の累積が11ポイントとなり、自動的な出場停止処分まであと1ポイントという状況に陥った。

 なお、スチュワードは、フェルスタッペンがコース外から復帰する際にラッセルの前に戻ったことと、ルクレールとの接触については、いずれも不問に付した。


 ドライバーズランキングは、オスカー・ピアストリ、ノリス、フェルスタッペンのトップ3は変わらないものの、フェルスタッペンと首位ピアストリとの差は49ポイントと大きく拡大。また、コンストラクターズランキングにおいて、レッドブルは4位に後退する結果になった。


■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=10位(66周/66周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→ソフト→ミディアム→ソフト→ハード

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1第9戦スペインGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

「セーフティカーが出て、ピットインしなければならなかったのは不運だった。でも、それがレースというものだ。うまくいくときもあれば、そうでないときもある」


「終盤に残っていた唯一の新品タイヤはハードだったので、他の全員がソフトタイヤを履いている中で、僕たちはハードに交換するという判断を下した。残念ながら、ハードタイヤはとてもグリップが低く、状況をかなり難しくしたので、それがかなりフラストレーションになった」


「残り6周しかなかったため、他のドライバーたちは全開でプッシュし、僕たちはかなり苦戦した」


「もちろんソフトタイヤでステイアウトするという選択肢もあった。後になって言うのは簡単だ。でもその時点で僕たちが下した判断は、ハードで行くというものだった」


「その結果、リスタートで困難な状況に陥り、ポジションを返すことにもなった。その際にいろいろなことが起こり、僕たちは10秒ペナルティを受けた」


「レースの中では、持てるものを最大限に生かし、できることはすべてやった。でも、マクラーレンに対抗できるほどのペースはなかった」


「最終的には、今日のことからポジティブな点を見つけるしかない。改善できることは常に存在する。そして、今日はタイヤのデグラデーションを考えると、3ストップは正しい判断だったと分かっている」


(『Sky Sports F1』に対して語り)「ハードタイヤは正しいタイヤではなかった。(ステイアウトしなかったのは)フレッシュタイヤが圧倒的に有利だからだ。ハードタイヤがこれほど良くないとは誰も予想しなかった。ステイアウトした方がよかったのかもしれないけれど、後から言うのは簡単だ」




(autosport web)


レース

5/30(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/31(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/1(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ186
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン137
4位ジョージ・ラッセル111
5位シャルル・ルクレール94
6位ルイス・ハミルトン71
7位アンドレア・キミ・アントネッリ48
8位アレクサンダー・アルボン42
9位アイザック・ハジャー21
10位エステバン・オコン20

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム362
2位スクーデリア・フェラーリHP165
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム159
4位オラクル・レッドブル・レーシング144
5位ウイリアムズ・レーシング54
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム26
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー16
9位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム16
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号