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【F1モナコGP予選の要点】母国PP叶わず落胆のルクレール。自信喪失の引き金となったQ3での出来事
2025年5月25日
母国グランプリ連覇を狙うシャルル・ルクレール(フェラーリ)にとって、抜けないモナコ・モンテカルロでの予選ポールポジション獲得は絶対条件だった。しかしルクレールはQ3でランド・ノリス(マクラーレン)に0.109秒差及ばず、2番手に終わった。
「僅差だったぞ。2番手だ」と、担当エンジニアのブライアン・ボッツィが健闘を讃えても、ルクレールは悔しさを露わにした。
ルクレール「ノー!!」
ボッツィ「素晴らしいラップだったじゃないか」
ルクレール「最初のアタックでトラフィックさえなかったら……」
予選後に行われるトップ3ドライバーの記念撮影の際、マクラーレンのノリスとオスカー・ピアストリはカメラに向けて笑顔を見せても、ルクレールの硬い表情が解けることはなかった。

ルクレールは予選を迎えるまで、完璧な週末を送っていた。「僕らは低速コーナーの遅さが最大の欠点だ」と、木曜の定例会見で語っていたにもかかわらず、合計3回のフリー走行すべてでトップタイムを叩き出した。
ルクレールの語った「低速コーナーの遅さ」はあくまで、中高速コーナーとの合わせ込みが難しいからで、マシンセッティングを極端に低速域に振るモナコなら、フェラーリの欠点は目立たなくなる。そして赤い跳ね馬は見事に息を吹き返した。
予選Q1もトップタイムはルクレール。しかしQ2で初めて、ノリスの後塵を拝して2番手に留まった。とはいえそれでもギャップは0.011秒と超僅差であり、Q3のアタックに向かうルクレールには、十分に余裕の表情が窺えた。
しかしQ3最初のアタックは、ノリスに0.189秒もの差をつけられての3番手に終わった。その要因は、セクター2のヘアピン(ターン6)からポルティエ(ターン8)にかけて、アウトラップだったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に引っかかったことで、タイムロスを喫したと思われる。
とはいえ、あからさまに詰まったようには見えず、ルクレールは逆にこのセクター2ではマクラーレン2台を凌ぐ区間ベストさえ出している。それでも「最後のアタックに向けての自信という点で、1回目のトラフィックは残念だった」と、ルクレールは予選後インタビューで語っていた。
純粋なマシン戦闘力だけでいえば、マクラーレンには到底かなわない。しかしモナコなら、その劣勢を去年のように跳ね返せるのではないか。そして実際にマクラーレンより速いタイムを出し続けた。だがQ3最初のアタックで0.189秒落ちの3番手となったことで、ルクレールは改めてマクラーレンという超えられない壁の高さに気づいてしまったということか。
それでも最後のアタックでは自己ベストを0.6秒近く縮め、ポイントリーダーのピアストリを退けて2番手に上がったものの、ノリスには0.109秒及ばず2番手に終わった。
モナコは抜けないコースの代表格だが、過去10回のモナコGPで、フロントロウのドライバーが優勝を記録したレースは4回と、意外にも少なくない。そして今年は2ストップ義務もある。ルクレール2連勝の可能性は、まだ消滅したわけではないと信じたい。




(Text:Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 266 |
2位 | ランド・ノリス | 250 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 185 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 157 |
5位 | シャルル・ルクレール | 139 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 248 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 220 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 192 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 43 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 41 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

