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RB21の限界の見極めには“これまでと違うアプローチ”も必要に「時には難しさを受け入れないと」【角田裕毅F1第6戦展望】

2025年5月3日

 3月27日にレッドブルに移籍した角田裕毅にとって、最初の難関は、RB21の実車での初走行となるF1第3戦日本GPだった。


 そして、2度目の難関となるのが、今回の第6戦マイアミGPだ。その理由はマイアミGPが角田にとって、レッドブル移籍後、初めて経験するスプリント・フォーマットで行われるグランプリだからだ。

 そのため、レッドブルは角田に少しでも走行経験を積ませようと、旧型のマシンを利用してテストをするTPC(編注:Testing of Previous Cars)をマイアミGP前にイギリスのシルバーストン・サーキットで実施した。しかし、テスト日となった4月23日のシルバーストンは午前中、生憎の雨。そのため、走行は午後までおあずけとなった。


「ウエットタイヤを持ち込んでいなかったので、ドライコンディションになるまで待ちました」


 今年からレギュラードライバーのTPCでの走行距離が制限されたため、無駄にしたくなかったからだ。しかし路面がドライコンディションになった午後から開始したテストではトラブルが発生。「20周ぐらいしか走ることができませんでした」(角田)という、期待外れのテストに終わった。

2025年F1第6戦マイアミGP FIA会見
2025年F1第6戦マイアミGP FIA会見 左から角田裕毅(レッドブル)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)

 角田が今抱えている課題は、RB21の限界値の見極めだ。


「新しいサーキットでは時間を掛けてクルマの限界を探っていく必要があり、少し時間がかかります。予選で初めてクルマを100%の限界までプッシュすることになるので、必ずしも対応できていない部分があるのは事実です」


 角田が苦しんでいるのは、RB21が扱いづらいマシンだからではなく、デビューから4年間以上も同じチームのマシンを走らせた経験だった。


「以前は自然に考えなくても対応できていたんです。たとえば、鈴鹿ではセッティングに関して、自分ではいいと思っていたもののおかげで、確かにバランスはよくなりましたが、ラップタイムに反映されませんでした。これからは、時にはクルマの難しさを受け入れなければならないこともあります。アンダーステアやオーバーステアを強く感じても、ラップタイムをよくする場合には、その方向性を維持するべきかもしれません。これは今までとは異なるアプローチで、そのアプローチに慣れる必要があります。今の僕には時間が必要です」

角田裕毅(レッドブル)
2025年F1第6戦マイアミGP 角田裕毅(レッドブル)

 慣れるのはマシンだけでなく、エンジニアとのコミュニケーションも同様だ。第4戦バーレーンGPで露呈した問題が、マイアミGPのスプリント予選で再発した。


 1回目のアタックでは、アタックに入った直後の1コーナーでピットアウトしてきたマシンのせいで、リズムが狂う。さらにバックストレートエンドでロックアップしてしまった角田は、1分29秒246の17番手で1回目のアタックを終えた。


 最後のアタックでは是が非でも自己ベストを大きく更新しなければならない角田だったが、角田がガレージを出たタイミングでチームメイトのマックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーがガレージから出てきてピットレーンは大渋滞。角田がピットレーンを出てコースインしたのは残り時間1分46秒だった。


 ラップタイムが約1分30秒のコースで、この時間でアウトラップを消化するのは不可能だった。結果、直前を走っていたフェルスタッペンもアタックに入ることなく、ピットロードへ。角田はピットロードに入らずにアタックを始めようとしたが、コントロールラインではすでにチェッカーフラッグが振られ、角田はまともなアタックを一度も行えないまま、18番手に終わった。


 幸いだったのは、このような状況にあっても、角田がキレていないことだ。


「このようなことは時々起こりますが、コミュニケーションはもう少し改善しなければなりません。スプリントではかなり後方からスタートしますが、当然ながらベストを尽くします。このコースでは何が起こるかわかりません。ポジティブに考え、全力で挑みます」

角田裕毅(レッドブル)
2025年F1第6戦マイアミGP 角田裕毅(レッドブル)


(Text : Masahiro Owari)


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