敵ながらあっぱれ。マクラーレンF1代表が7冠王者を称賛「ハミルトンのせいでノリスは表彰台を逃した」
2025年4月24日
マクラーレンF1チームのアンドレア・ステラ代表は、4月20日に行われた第5戦サウジアラビアGPでランド・ノリスが4位に終わったことについて私見を述べた。彼は、ノリスがレース序盤にルイス・ハミルトン(フェラーリ)とバトルを繰り広げた際に失ったタイムが、ジェッダのレースの終盤のラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)から3位を奪取できなかった決定的な要因だったと考えている。
ステラは、「ランドが今日表彰台フィニッシュを達成するには、ハミルトンとのタイムを失わないでいる必要があっただろう」と語った。
ノリスは、土曜日の予選Q3の開始時に大クラッシュを起こし、グリッド10番手から決勝をスタートしたが、オープニングラップでピエール・ガスリー(アルピーヌ)と角田裕毅(レッドブル)が衝突した直後にふたつ順位を上げ、さらに7周目にはカルロス・サインツ(ウイリアムズ)をオーバーテイクして7番手にまで上がった。
このときハミルトンはわずか1.5秒先を走っていたが、ハードコンパウンドタイヤが必要な距離を走りきれないのではないかと懸念したノリスはペースを調整し、4周後にようやくDRS圏内に入り、ベテランとの激しいバトルを開始した。
マクラーレンのドライバーはピットストレートの入り口に設置された検出ポイントでDRSにアクセスできたため、12周目の終わりの最終コーナーでハミルトンをオーバーテイクしたが、ハミルトンは13周目の初めにポジションを取り戻した。同じことが1周後にも起こった。
ノリスが同じイギリス出身のベテランドライバーを追い抜くことに成功したのは、15周目の開始直後で、4周の間に失われたタイムを取り戻そうと、すぐに引き離しにかかった。当時のチャンピオンシップリーダーだったノリスは、その4周でレースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から3.7秒、3番手のルクレールからは1.7秒の後れを取ったが、彼のペースがあれば、残り7周か8周でルクレールに対してもっと接近することができたようにも思える。
しかし実際には、ノリスはルクレールから1秒以上2秒以内の差を保っており、最後の5周でDRSを一度も使用できなかったという事実からもわかるように、ジェッダでは追いつくことと追い抜くことはまったく異なるゲームだ。ノリスがライバルより先に進むことができたという保証はどこにもなかった。

ステラは別の考えを持っており、7度の世界チャンピオンを称賛して次のように語った。「明らかに、ハミルトンはルイス・ハミルトンであり、レースのやり方を非常によくわかっている」
「だから、彼は何度かランドをふたたび追い抜くことに成功した。それが我々にタイムの損失をもたらし、最終的にはルクレールを追い抜くチャンスを逃してしまったのだと思う」
Q3でクラッシュした後、ジェッダでの自身のパフォーマンスを厳しく批判していたノリスも、チーム代表と同じ考えを数回繰り返し、「結局のところ、ハミルトンによって失われたタイムと、ルクレールが非常に速いペースを持っていたということが、表彰台への復帰を阻んだということだ」と締めくくった。

(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 99 |
2位 | ランド・ノリス | 89 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 87 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 73 |
5位 | シャルル・ルクレール | 47 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 38 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 31 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 20 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 188 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 111 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 89 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 78 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 25 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

