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期待外れな予選から表彰台。パフォーマンスを向上させたノリスの“自己批判的”な姿勢にマクラーレン代表が敬意を示す

2025年4月16日

 マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、ランド・ノリスがレースでは表彰台を獲得するまでに復活した過程において「自分が何かをしたわけではない」と語り、またミスをチームのせいにしないノリスの態度に敬意を表した。


 自身について常に最も厳しい評価を下しているノリスは、あらゆるセッションやレース後にミスや欠点についてとてもオープンに語るが、それはバーレーンGPの予選後も非常に顕著だった。チームメイトのオスカー・ピアストリがポールポジションを獲得し、ノリスはピアストリから0.4秒以上遅れて6番手となったが、ノリスは自身のパフォーマンスに対する失望を隠さなかった。

 ノリスはレースでは3つ順位を上げ、チームメイトから16秒以上遅れはしたが3位でフィニッシュした。それでも彼は依然としてかなり自己批判的であり、ある時点で「今週末は、よいことひとつに対して、悪いことをふたつやってしまった……」と語った。

2025年F1第4戦バーレーンGP 表彰式
2025年F1第4戦バーレーンGP表彰式 左から優勝したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、アンドレア・ステラ代表、3位に入賞したランド・ノリス(マクラーレン)

 ステラは予選の数時間後にドライバーと長時間話をしているのが目撃されたが、ステラはノリスのレースパフォーマンスの大幅な向上に対する自身の影響については重要視しなかった。ステラは、ノリスの復活の理由は「ふたつ」あると説明し、次のように詳しく述べた。


「ひとつは、彼らは長い間レースをしているので、期待外れな1日を過ごした後に、翌日のレースに備える過程の過ごし方をわかっている。これらは、彼らが若い頃から成長するなかで発達させたメカニズムだ。だから彼らは、エネルギーを回復してふたたび速いペースで動き出すことができる」


「同時に、ドライバーの周りにはチームと側近がいる。我々全員が貢献しようと努めている。それは時には言葉や会話、または、プロセスやアプローチだ。そして、F1チームを運営する上で、ドライバーのマネジメントも考慮しなければならない」


 ステラは、このプロセスにおける自身の役割を重要視しようとはしなかった。


「私はここに何か特別なことを付け加えているわけではない。私はF1に参加した初期の頃から、特にミハエル・シューマッハーの側で、パフォーマンスを最大化するためにどれだけの努力が払われているかを見てきた。ビジネスのなかでは、それ自体がビジネスなのだ」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年F1第4戦バーレーンGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 またステラは、ノリスが自身のミスをチームのせいにしないことを称賛した。


「プロスポーツの強さについて話すとき、マシンで何かをしたいときに、マシンが自分の思い通りに動かない状況で、完全に落ち着くことができるプロのアスリートやドライバーは見たことがないと思う。不快な状況ではあるが、ランドがこの状況を切り抜ける方法は、実質的な観点から言えば、私がこれまで見てきた他のチャンピオンと同じだ」


「ランドの方が、どちらかといえば、よりスタイルがある。彼はある意味、オープンであること、それを目に見える形で表現することにおいて、相対的にユニークな存在だ。予選後のインタビューを聞くと、彼はかなり自己批判的だったことがわかる。もし私が過去の他のチャンピオンを知っていたとしたら、彼らは、問題はどこか他のところにあると主張しただろう」


「ランドが持つ尊敬すべき点のひとつは、彼が責任を自分のものとし、自分の責任を指摘する傾向があることだ。そのため私はチーム代表として非常に恵まれているし、幸運だ。たとえば昨日、彼はQ3ではラップをまとめることができなかったが、自分の手を挙げてチームの責任にはしなかった。彼の態度は、『君たちの問題じゃない、それは僕の問題だ』というものだった。私はそのことをありがたく思う」



(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)


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6位ウイリアムズ・レーシング19
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