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3つのミスが重なった初日「これも互いを理解するプロセスの一部」メンタル面の立て直しも必須【角田裕毅F1第4戦展望】

2025年4月12日

 うまく行かなかった金曜日を象徴するようなシーンがF1第4戦バーレーンGPフリー走行1回目で起きた。角田裕毅(レッドブル)にピットインの指示が無線で伝えられると、メカニックたちが一斉にピットボックスに出てきて、角田が帰還するのを待っていた。左フロントタイヤマンの横にはフロントウイングのフラップ調整するメカニックも専用の工具を持って準備していた。


 ところがピットレーンに入ってきた角田は、あろうことかレッドブルのガレージの前を通過して行ってしまった。通過した角田は「あっ、ごめん」と無線で謝罪。これを受けて、ボードで角田に注意を促すようメカニックのひとりがピットウォール側に立つことになった。

 これだけではない。この日、角田はピットレーンでもうひとつ、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を追い抜くというミスを犯し、戒告処分を受けた。

 さらにフリー走行2回目では、レースエンジニアのリチャード・ウッドとのコミュニケーションでも問題を起こしてしまった。

【角田裕毅F1第4戦展望】
2025年F1第4戦バーレーンGP レッドブルのガレージでモニターを見ながら話す角田裕毅(写真中央)と担当レースエンジニアのリチャード・ウッド(左から2番目)

 ステアリング上に出たデルタ(差)を見て、角田はタイムアタックを途中で中止した。しかし、直後にウッドが「デルタは無視していいから続けて」と指示。しかし、その時点でタイヤがオーバーヒートしていたため角田はアタックできなかった。


 角田は言う。


「これも、お互いをきちんと理解するための学習プロセスの一部。僕がレッドブルのクルマに乗り込んでから、一緒にセッションを行うのはまだ5回目。今はまだ苦労しているけど、コミュニケーションが改善されれば、タイヤのウォームアップやスイッチ類の操作など、もっとスムーズになり、ラップタイムの向上につながると思います。ウッディ(ウッドの愛称)と僕は今夜、お互いを知るために外出する必要があるかもしれません。会話は僕の日本語英語と彼のスコットランド英語になるでしょうから、きっと楽しい夜になるでしょう」


 フリー走行2回目が終わった後、今年から新しくマネージャーとなったディエゴ・メンチャカが角田の個人トレーナーのジョン・ヌーナンと会話していた。

【角田裕毅F1第4戦展望】
角田のマネージャーを務めるディエゴ・メンチャカと、個人トレーナーのジョン・ヌーナン

 この日、起きたさまざまな問題は単なる偶然とは思えない。マシンのセットアップだけでなく、角田のメンタル面での立て直しを、周囲のスタッフはしっかりと行ってほしいと感じたバーレーンGP初日だった。



(Text : Masahiro Owari)


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