F速

  • 会員登録
  • ログイン

連戦でも『RA272』オマージュの特別カラーを可能にした特殊フィルム【ギョロ目でチェック/第3回】

2025年4月11日

 今年のF1第3戦日本GPでレッドブルは通常とは異なる特別なカラーリングをRB21に施して週末を戦った。このカラーリングはもともと2021年の日本GPのために企画したものだった。ところがその年の日本GPは、日本での新型コロナウイルス流行の影響によって開催できず、やむなく同日に代替え開催となったトルコGPでお披露目された。

【ギョロ目でチェック/第3回】
2025年F1第3戦日本GP レッドブルRB21

 レッドブルの関係者はそのときのホンダ関係者の悔しさを忘れておらず、ホンダとのパートナーシップ最終年の今年に満を持して、同じ趣旨の企画を実施した。

 今回は、今年が1965年のメキシコGPでのホンダF1初優勝から60年にあたる節目の年ということで、カラーリングは初優勝した記念のマシンである『RA272』をオマージュすると同時に、ノーズにはホンダの当時のロゴであるやや逆三角形『H』ロゴが入り、車体後部には1965年当時のシンプルなホンダのロゴも入った。

【ギョロ目でチェック/第3回】
1965年のメキシコGPでホンダF1の初優勝を達成した『RA272』。RB21の車体に合わせて、レッドブルのドライバーのレーシングスーツも特別カラーに

 ただし、状況は4年前とは違っていた。2021年はロシアGPの後、2週間のインターバルがあり、チームはマシンをイギリスのファクトリーに戻して、ファクトリーで新しいカラーリングを施す作業を行うことができた。


 ところが今回は開催場所が東アジア地域。中国GPの後に日本GPまで2週間のインターバルがあったが、ファクトリーへマシンを戻すことはできず、中国から日本へと直送。現場のスタッフが鈴鹿でカラーリングの変更を行った。


 ただし、前回同様、新しいカラーリングは車体のボディワークに直接塗装するのではなく、事前にデザインされた特殊なフィルムを上から貼る作業だったため、現場でも対応は可能だった。


 さらに日本GPの後は連戦でバーレーンGPが控えており、数日間でカラーリングを元に戻すには特殊なフィルムを上から貼って、レース後に剥がすという方法が最適だった。


 そのため、レッドブルのメカニックたちはレース後、恒例の優勝記念撮影会&レッドブルかけセレモニーを終えた後、ガレージに戻って、慌ただしく特殊フィルムをボディワークから剥がす作業を行っていた。

【ギョロ目でチェック/第3回】
RB21の特殊フィルムを剥がす作業

 日本GPの週末のたった1週間のためだけに企画された今回のカラーリング。それはまるで日本GPの週末に見どころを迎え、散っていった桜のように儚くも美しかった。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1第3戦日本GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


(Text : Masahiro Owari)


レース

12/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位ランド・ノリス423
2位マックス・フェルスタッペン421
3位オスカー・ピアストリ410
4位ジョージ・ラッセル319
5位シャルル・ルクレール242
6位ルイス・ハミルトン156
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位フェルナンド・アロンソ56

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム833
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム469
3位オラクル・レッドブル・レーシング451
4位スクーデリア・フェラーリHP398
5位アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム89
8位マネーグラム・ハースF1チーム79
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー70
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
第24戦アブダビGP 12/7
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号