ＢＭＷウイリアムズＦ１チームは、ラルフ・シューマッハーが今週末のフランスＧＰに出場するかどうかの決定を再び延期した。
　１０日前のアメリカＧＰでアクシデントを起こし、脳震盪と重い打撲傷を負ったラルフは現在も治療を受けている。しかし、まだ急速に回復する可能性はあるとして、出場回避を言明してはいない。チームのテストドライバー、マルク・ジェネとアントニオ・ピッツォニアはすでにマニ‐クールのイベントに向けてスタンバイしており、代役が必要になった場合にはこの２人のいずれかがドライブする可能性が高いが、一部では急遽ジャック・ビルヌーブが招かれるのではないかとのウワサもある。
　ウイリアムズのウェブサイトによると、ラルフが日曜のレースに参加するかどうかの最終決定は、医学的検査の最終段階を終えてから“数日以内に”行われることになっている。ラルフは昨年もテスト中の横転事故の後、イタリアＧＰを欠場した。その時は直前になって（レースウイークエンドに入ってから）ジェネが代役に指名され、決勝ではチームに貴重なポイントを持ち帰る活躍を見せた。
　ウイリアムズの発表とは矛盾するが、ＢＢＣ放送のウェブサイトでは、チームはすでにラルフの代役をジェネに託す決定をしたと報道している。
　ラルフは昨年のフランスＧＰのウイナー。しかし、２位に入りながら技術規定違反で失格となった今年のカナダＧＰを別とすれば、それ以降一度も表彰台には上がっていない。

• -
  ツイート
• 0
  シェア