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アストンマーティンF1のコーウェルCEOがホンダ/HRC Sakuraを訪問「とにかく素晴らしい施設」。2026年からのタッグに向けて準備着々

2025年4月3日

 すでに木曜日の段階から多くの観客の姿が見られるF1日本GPが開催される鈴鹿サーキット。その木曜日に来季、2026年からホンダ/HRCとタッグを組むアストンマーティンのアンディ・コーウェルが日本のメディアに向けた会見を実施。鈴鹿入りする前に栃木県にあるHRC Sakuraを訪問し、施設の見学や来期に向けた話し合いをしてきたことを明かした。

「とにかく素晴らしい施設だということが印象的だった。テスト環境や組み立てエリアの雰囲気も非常に良い」


 2026年からアストンマーティンはホンダ製パワーユニットを搭載して参戦するが、その準備はすでに始まっており、今回の日本GPで来日したタイミングでHRC Sakuraに訪問する流れとなったようだ。


「素晴らしいスタッフたちの集まりでもあり、とてもクリエイティブで、やる気に満ち、ユーモアもある。ロビーの受付には(過去の)エンジンがずらりと並んでいて、奥に向かって歩きながらその光景が目に入ってきた。私たちは2026年のレースカーについて話しているので、来季のパワーユニットとクルマ全体の統合について話をしている。ここ数年、F1でのホンダのリザルトはメルセデスよりも優れているので、私たちとしても地に足をつけてやっていきたい」


 2026年のF1のパワーユニットは現在のパワーユニットよりも 電気エネルギーの割合が3倍程度になり、エンジンと電気エネルギーの割合は50:50になるなどさまざまな変更点があるほか、車体面でも車重やサイズの変更などが予定されており、開発しなければいけない部分は非常に多い。


「最も重要なことに優先順位をつけるべきだということ。このレースではいつもそうだと思うが、力を入れて取り組まないといけないエリアはひとつだけではなく常にたくさんあり、それぞれを達成していくことで全体に小さな貢献をもたらす」とコーウェル。


「昨日、新幹線でSakuraから戻りながら考えていたが、そこで私が出した結論は『目に見えるものすべてに取り組み、それを実現するためにリソースを分散させる必要があるということ』だ。多くの作業は、2026年にも引き継がれていく」と語った。


 今季に入ってから、電気エネルギーとのハイブリッドであるF1パワーユニットから、将来的には再生燃料を使用したV10の内燃エンジンのみに戻すという構想もちらほら聞こえているが、コーウェルは「まずは2026年のレギュレーション対策が先」と強調していた。


「まずは2026年に向けて全員が取り組んでいる。パワーユニット、トランスミッション、エアロコンセプトなどの開発が佳境に入ってきていて、チャレンジングな状況となっている。レギュレーションのポジティブな部分や持続可能燃料のことについて皆で話し合っている」


「(次の規定については)おそらく1年後から1年半後には2031年以降をどうするのかについての話し合いが始まるだろう。パワートレインの開発には長い時間がかかる。それらも考慮して2031年には何が適切かを考える必要がある。いずれにしても、来年から5年間のレギュレーションについての開発をどうするかが先だ」


 ホンダ/HRCとのコンビで来年に向けてますます注目度が上がるアストンマーティン。イギリス・シルバーストンのファクトリーも大幅に増強し、F1トップクラスと言える設備を導入。空力の天才、エイドリアン・ニューウェイが加わり、さらにはマックス・フェルスタッペンの移籍の噂も囁かれるなか、着々とトップチームへの地固めが進みつつあるようだ。

ローレンス・ストロール(アストンマーティンF1オーナー)
アストンマーティンF1のオーナーであるローレンス・ストロール(写真は2024年F1オランダGP)
エイドリアン・ニューウェイ
アストンマーティンのマネージングテクニカルパートナーに就任したエイドリアン・ニューウェイ


(Text : Tomohiro Yoshita / autosport web)


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