北米2連戦で1ポイントも挙げられなかったBMWウイリアムズF1チームだが、コース上でのパフォーマンスでは、FW26の競争力に関するかぎり、かなりの進歩が見られた。
ラルフ・シューマッハーは、アメリカGPでの事故の後、オーストリアの自宅で回復に努めている。週明け早々に、体調を見て、フランスGPに出場可能かどうかの判断を下すことになるという。
「インディアナポリスでの事故で、退院してからまだ4日しかたっていないから、現段階では、次の週末のマニ−クールでのレースに出場できるかどうか、判断することはできないよ」と、ラルフは語っている。
「僕は、インディアナポリスとフランスの間の2週間をフルに活用して休養をとり、事故からの回復に努めているんだ。決断を下すときがきたら、シド・ワトキンス博士の助言を受けながら、最良の道についてフランク・ウイリアムズと話をするつもりだ」
一方、ファン−パブロ・モントーヤも、インディアナポリスではフラストレーションの溜まる時を過ごした。イベントスタート時、スペアカーに乗り換えた際のルール違反により、レース終盤になって黒旗の提示を受けたのだ。
「アメリカGPは、僕にとって呪われてるみたいだ。去年は、インディでドライバーズタイトルを獲る望みを失ったし、今年は……ご存知の通りさ!」と、モントーヤ。
「インディでポイントを獲れずに終わったのは残念だ。僕らには、本当にポイントが必要だったんだからね。しかし、また次の2連戦が控えているし、マニ−クールとシルバーストンではうまくやれると確信しているよ」
「フランスGPで、選手権の後半戦がスタートするわけだけど、まだ獲得できるポイントはたくさん残っている。このビジネスでは、常に前を向いていることが大事なんだ。2003年には、マニ−クールで、ラルフと僕は予選で1位と2位だったし、決勝も1位と2位でゴールした。今年もそれを再現するのは難しいかもしれないけど、僕らは、このコースではいつもいいパフォーマンスを発揮している。それにフランスには新しいパーツをいくつか持ち込むことになっているから、マシンの競争力がさらに上がるはずだ。僕らは調子を取り戻して、コース上のパフォーマンスとは関係のないことで失ってしまったポイントの埋め合わせをしないとね」