6月27日、イギリスで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」(6/25-27・サセックス州グッドウッド)において、Lucky Strike B・A・R Hondaの佐藤琢磨 (27歳)は、世界で唯一人、オートバイとF1の両方において世界チャンピオンを獲得したジョン・サーティース氏 (70歳)とのトーク&フォトセッションを行いました。
これはLucky Strike B・A・R Honda「時の証」イベント第4弾として開催されたもので、会場となった「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」は1800年代の蒸気自動車から最近のF1マシンまで、世界中から今なお走行できるレースカーが一堂に会す、ヒストリックカー・イベントです。
今回、佐藤 琢磨は、イギリス屈指の美しく広大な庭園に設けられたヒルクライムを、往年の名ドライバー等と共に、昨年型のB・A・R Honda 005をドライブ。その後、オートバイ世界選手権で7度のタイトルを獲得し、1964年にはF1世界チャンピオンとしても輝いた名ドライバー ジョン・サーティース氏(70歳)とF1モータースポーツについて語り合いました。
先日のアメリカGPで初表彰台3位を獲得した現役F1ドライバー佐藤 琢磨と、F1チャンピオン獲得から40周年を迎えたジョン・サーティース氏の出会いはこれが初めて。2人の時代を超えた語らいは、まさにF1モータースポーツの「時の証」そのものといえましょう。
■ジョン・サーティースのコメント
「自分が走っていた頃と今を比べると、F1マシンのテクノロジーや安全性に関して大きな変化が見られる。昔は無理だと思っていたことが今のF1では実現していることが沢山ある。昔から積み上げてきたものが進歩を重ね、今の時代のマシンが出来上がってきているという訳だ。かたや、スピリッツや哲学は全く変わっていない。よく「F1で勝つためにはどうしたらよいか?」と聞かれるが、自分にとっては技術面だけではなく、いかにエンジニアやスタッフの皆とコミュニケーションをとるか、ということが大きなポイントだと思っている。自分が走っていた頃も順風満帆なことばかりではなかったが、チームスタッフとの結びつきは強く、ホンダの皆とは今でもファミリーのような気持ちでいる。」
■佐藤 琢磨のコメント
「今日はジョン・サーティースさんとこうして御一緒することができ、本当にうれしく思っています。ジョンさんの頃と時代を経た今とでは、同じF1マシンでも全く違います。しかし、それはそれぞれの時代において最高の技術を持って作り出すF1マシンは、どの時代のものも全てが美しいものです。自分も今の時代の中で、一番美しいマシン、歴史に残るマシンを作り出していきたいと思います。また、チームスタッフや取り組む環境が変わっても、レースに勝つこと、1/1000秒でも早く走ろうとする気持ちはジョンさんの時代も今も変わっていないことだと思います。」