BMWモータースポーツのマリオ・タイセンが先日、ラルフ・シューマッハーのフランスGP出場について早期の決断が必要だと述べたのに対し、ウイリアムズF1チームはフランスGPのラインナップについては来週発表すると語った。
ラルフは先週末のアメリカGPで大クラッシュを起こして病院に搬送された。現在はスペインでテストに励むチームとは別に、オーストリアで自宅療養をしている。フランスGPについては、ラルフに代わってウイリアムズの2人のテストドライバー、ならびに前F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブの出場がウワサされているが、いずれにせよウイリアムズとしてはラルフをできるだけゆっくり療養させたいと考えている。
ラルフはチームのレース前のコメントを受けて、次のように語った。「インディアナポリスでのアクシデントで病院に運ばれ、退院してからまだたったの4日しか経っていない。従って、現段階では来週のフランスGPへの出場について決められる状況にない。インディ戦からフランス戦までの2週間を使ってゆっくり休養をとり、復活を目指したい。出場について決めなければならないときがくれば、シド・ワトキンス教授のアドバイスを受けると共に、フランク・ウイリアムズに僕が取るべき行動について尋ねた上で決定しようと考えている」
タイセンは、フランスGPへの出場はラルフの意志次第であるが、欠場の場合は代役を務めることになるドライバーが時間をかけてFW26の調整を行えるように、できるだけ早めの決定が必要だという見解を示している。
「ラルフのアクシデントはチーム全体にとって負担となっている」とタイセン。「とはいえ、モントリオールとインディでは不運な結果となったにもかかわらず、実際のトラックパフォーマンスはますます進化している。モントリオールではラルフがポールポジションをゲットした。また、モントリオールとインディでの2人のドライバーのパフォーマンスは素晴らしかった。こうしたことがマシンの進化を物語っている」
ファン−パブロ・モントーヤ、アントニオ・ピッツォニア、マルク・ジェネの3人は現在、ヘレスでテストに励んでいる。