ジャガーのルーキードライバー、クリスチャン・クリエンが、来週のフランスGPの準備に支障をきたす大怪我を負った。

　さらに悪いことには、クリエンの怪我はドライブ中のアクシデントによるものではなく、カタロニア・サーキットのチームガレージの中で負ったものだったこと。彼は指を深く切り、全治までいささか時間を要するようだ。
　ロイター通信によると、クリエンは木曜日、バルセロナで行っていたテストの休み時間に、冷却ファンを持ち上げようとして、指を羽の中に深く突っ込み、指を切ってしまったらしい。
　ナブ・シドゥはロイター通信のインタビューに答えて次のように語った。「クリスチャンは、身体を冷やすためにブレーキダクトの冷却ファンを持ち上げようとしたが、生憎、右手の人さし指を保護グリルの中に突っ込んでしまった。指の先をかなり深く切った。傷は骨までは達していなかったが。しかし、かなりの重傷でふつうに縫合するだけでは間に合わなかった」
　シドゥはさらに、クリエンは来週末のフランスGPには間に合うだろうが、木曜日にスペインで行われたテスト3日目は、クリエンに代わってファーストドライバーのマーク・ウェーバーがステアリングを握ったと述べた。
　昨年はF3ユーロシリーズで大活躍し、見事チャンピオンに輝いたクリエンだが、今年はパワーのあるF1マシンへの適応に苦慮しており、先日もクリエンをウェーバーの僚友として起用したことを疑問視する発言がチーム内部から出た。クリエンは最近の2レースで、いずれも1コーナーでのアクシデントに巻き込まれてリタイアしている。また、モナコでは1ラップ目でリタイアという結果に終わった。

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