オリンピックメディアの成功を支えてきた大物人物が、この夏からF1にやってくる。国際オリンピック委員会（IOC）の国際放映権ならびに国際メディア権ディレクターのマイケル・ペイン氏が、バーニー・エクレストン率いるFOMのメンバーに加わる。

　IOCは木曜日、今年の夏に開催されるアテネオリンピック終了後にペイン氏が現在のポストを辞し、エクレストン率いるFOMのメンバーになることを正式に認めた。ペイン氏は過去15年間、IOCのマーケティング部で活躍していたが、F1GPの商業権を扱うFOMでも同種の仕事に従事することになるそうだ。
　ペイン氏はIOCのマーケティング拡大に寄与、とりわけオリンピックのスポンサー拡大に大きな貢献を果たした。昨年は、新設された国際放映権ならびに国際メディア権ディレクターに就き、先日も2010年の夏季オリンピックと2012年の冬季オリンピックにおけるヨーロッパのテレビ放映権について、8億ドルとも言われる交渉締結の中心的役割を担った。
　ジャック・ロゲIOC会長は声明の中で次のように語った。「オリンピック活動がその任務を地球規模で遂行するのに必要な経済的リソースを確保するマーケティングプログラムの整備に長年尽力してくれたマイケルに対し、IOCは感謝の意を表する。また、感謝と共に、今後のマイケルの成功を祈念している」

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